掘り起こしたジャガイモ、授業で食べ体調不良 5年生13人搬送

[掘り起こしたジャガイモ、授業で食べ体調不良 
                5年生13人搬送 兵庫・宝塚の小学校]

(神戸新聞NEXT  2019年7月9日)

9日正午すぎ、兵庫県宝塚市美座2の同市立美座小学校の校長から
「今朝掘り起こしたジャガイモを食べた児童が気分不良を起こしている」と
119番があった。

同市消防本部や県警宝塚署によると、5年生の男女13人が腹痛や手のしびれ
などもを訴え、病院へ搬送された。
うち8人が中等症、5人が軽症。

同署によると、児童たちは家庭科の授業中にジャガイモを食べたという。

<未熟で小さいジャガイモに注意、
               天然毒素が高濃度 農水省HPで注意喚起>
ジャガイモの毒素による食中毒を予防するため、農林水産省はホームページで
注意を呼び掛けている。
ジャガイモは育てやすく、教材として扱う小学校が増加。
同省によると、過去30年間で成人も含め患者数が700人以上に上るという
報告もある。

同省食品安全政策課によると、ジャガイモには炭水化物などの栄養素のほか、
天然毒素であるソラニンやチャコニンが含まれる。
特に、芽や光が当たって緑色になった皮などに多く含まれ、学校や家庭菜園
などで作られた未熟で小さなジャガイモは、毒素の濃度が高いという。

食中毒の予防には、
  ・ジャガイモに光を当てず大きく熟してから収穫する
  ・収穫後も涼しく通気性の良い真っ暗な場所に保管する
  ・調理する際は芽やその周辺を取り除き、できるだけ皮をむく
  ・苦みやえぐみのあるジャガイモは食べない
ことが有効だという。

加熱調理しても毒素は減らないため、同課担当者は「正しく栽培し、危険な
ものは絶対に口にしないでほしい」と呼び掛けている。

(斉藤絵美)

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190709-00000013-kobenext-soci

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