フッ素の予防効果はティーンエイジャーで消失

[フッ素の予防効果はティーンエイジャーで消失]

フッ素は歯を硬く丈夫にすると信じられてきていますが、実際は、より
軟らかくしています。

天然水にフッ素を多く含む地域で育った人を治療した経験のある歯科医師
ならば、このような人はフッ素症を起こして、エナメル質全体が汚い茶色に
変色しているだけでなく、実際に削ってみると、フッ素症でない人達よりも
かなり軟らかいのです。

米国歯科医師会は、水道水に推奨量のフッ素(1ppm)を添加すると、
使用者の10%にフッ素症が発生することを認めています。

歯が軟らかくなるのは、フッ化カルシウムが炭酸カルシウムほど硬い構造では
ないからです。

フッ化カルシウムが軟らかいのであれば、フッ素処理した歯は、より虫歯に
なりやすくなるのではないかと思うのが当然です。
ところが、フッ化カルシウムは炭酸カルシウムよりも酸の侵触を受けにくい
ため、歯垢中の細菌から産生される酸によって侵触されにくいのです。
その結果、虫歯が減少するという理屈です。

歯をフッ素処理すれば、一生涯虫歯予防ができるという印象があります。
フッ素を使用すれば、歯科治療の必要性が減少し、菓子やジャンクフードを
いくら食べても平気だと考える人も少なくありません。

しかし、多くの研究から、10代の終わり頃にはフッ素の予防効果が消失して
しまうことが判明しています。

(横山歯科医院)

No tags for this post.
カテゴリー: し小児歯科, ティーンエイジャー歯科, よ予防歯科 パーマリンク