[授乳中に二重の悲劇
新生児が発作で死亡した母親の下敷きに(アイルランド)]
(TechinsightJapan 2019年3月29日)
アイルランドであまりにも悲しい出来事が起こった。
第3子を出産したばかりの母親が、授乳中に予期せぬ発作を起こして倒れ、
乳児が母親の下敷きになった。
母親の後を追うように翌日、乳児は死亡。
家族や病院関係者を含め、地元では突然の悲劇に悲しみを露わにしている。
『BBC News』『Irish Mirror』などが伝えた。
アイルランド南部コーク州にある「コーク大学産婦人科病院」で3月23日、
同州キルドレリーのノッケンバーンに住むマリー・ダウニーさん(36歳)は
第3子となる男児ダラ君を出産した。
3月25日の午前7時に病院スタッフが部屋を確認した時、マリーさんは
元気にしていた。
しかし、それから1時間もしないうちに回診で部屋を訪れた医師が、
床に倒れているマリーさんと、その下敷きになっているダラ君を発見した。
医師らは急遽マリーさんに蘇生を試みたが、死亡が確認された。
重傷を負ったダラ君には集中治療が施されたが、翌26日の夜に息を引き取った
という。
26日に行われたマリーさんの検死結果は公表されていないものの、特に不審な
点はない発作による自然死とされており、状況としてはマリーさんがダラ君を
授乳中に突然発作を起こしてベッドから落ち、ダラ君がその下敷きになったと
見られている。
ダラ君の死因については現在、検死が行われているもようだ。
検査技師だったマリーさんは、夫キーランさんや2人の幼い息子と一緒に
暮らしており、第3子の誕生をとても楽しみにしていたようだ。
アイルランドでも優れた産院として知られる病院で起こった悲劇に地元の
人々らは深い悲しみに包まれ、病院側も「全く持って不幸な悲劇」と述べて
いる。
また、突然の訃報を知った友人らは「マリーは家族を愛する素晴らしい母親
だった。このような二重の悲劇が起こるなんて、信じられない」とショックを
露わにし、ひとり娘と誕生したばかりの孫を失ったマリーさんの両親も、
今は言葉にならないほどだという。
今後、葬儀が執り行われる予定だが、マリーさんの腕にはダラ君を抱かせた
状態で一緒に埋葬されるとのことだ。
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)
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