欧米出身者の70%が「ビジネスシーンで日本人の口臭を感じる」

[意外? 「日本人は口臭がきつい」と思われていた!
                 口臭に潜む恐ろしい病気のリスクとは]

(ダ・ヴィンチニュース  2019年3月4日)

ある調査結果によると、日本に在住している欧米出身者100人のうち、
約7割が「ビジネスシーンで日本人の口臭を感じたことがある」と回答した
そうだ。
また、同じく約4割は「日本人とキスしたくないと感じたことがある」、
約8割が「オーラルケア(口の中のお手入れ)を徹底してほしい」とさえ
答えている。

なかなかショッキングな内容ではないだろうか。

私たち日本人は、どちらかというと香りやにおいに敏感で、清潔感を
大切にし、歯磨きだって毎日しているはずなのに、なぜこのような印象を
持たれているのだろう。

<口臭の原因=歯周病がもたらすもの>
気になる口臭の大きな原因は、歯ぐきの病気である歯周病にあるという。
日本人の歯周病罹患率は高く、20代で約7割、30~50代では約8割と推計
されているという。
通常、私たちの口の中には約1000億もの常在菌がいるが、口の中が不衛生に
なると、悪玉菌である歯周病菌の活動が活発になり、歯ぐきに慢性的な炎症を
起こすのだ。

「私11日何度も歯磨きをしているから、口の中が不衛生なわけがない」と
思う人も多いだろう。
しかし、油断は禁物。
著者によると、日々の歯磨きだけでは、歯についた歯垢を完璧に取り除く事は
難しいという。

そこで定期的に歯科を受診し、歯科衛生士による歯垢や歯石の除去といった
口腔ケアを受ける事が推奨されるのだが、日本人で定期的に通院して口腔
ケアを受けているのは1割にも満たない。
医療保険制度の違いや予防意識の差はあるものの、アメリカ(受診率
約8割)やイギリス(受診率約7割)の場合と比べると、かなり低いと
言えるだろう。

そして歯周病は、ただ悪臭を発するだけではない。
一般的には「歯周病が進むと、歯の根っこが生えている歯槽が溶けて、
最終的に歯を失う」と言われるが、それだけでもない。

歯周病は、動脈硬化の進行に関わることで心臓病の発症リスクを高めると
いう。
また、認知症の進行や、高齢者の死亡リスクのひとつである誤嚥性肺炎とも
関連しているのだそうだ。

<口臭は健康のバロメーター。口腔ケアを十分に行い、健康を保とう>
本書は、セルフケアだけでは十分に行えない口腔ケアのために、定期的な
歯科受診を強く薦める。
「虫歯にでもならない限り、歯科には行かない。歯医者は苦手で…」という
人もいるだろう。しかし、十分な口腔ケアは、口臭につながる歯周病の予防と
いう「口の中の健康」だけでなく、生活習慣病などの予防という「全身の
健康」にも必要なのだ。

情けは人のためならず。
他人へのエチケットとして口臭を予防するだけでなく、自分自身の健康の
ために、十分な口腔ケアを実践していこう。

(文=水野さちえ)

http://news.livedoor.com/article/detail/16105361/

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