[ADHD新薬を厚労省承認へ=覚せい剤原料含有「厳重管理を」]
(時事通信 2019年2月21日)
厚生労働省の薬事・食品衛生審議会部会は21日、塩野義製薬が申請していた
小児期の注意欠陥・多動性障害(ADHD)治療薬「ビバンセカプセル」の
国内製造販売の承認を了承した。
近く正式承認される見通し。
同社の申請後、含有される新有効成分の「リスデキサンフェタミンメシル酸
塩」が覚せい剤原料(覚せい剤の原料になり得る物質)に指定されており、
部会は厳重管理を承認条件とした。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190221-00000127-jij-pol
[リスデキサンフェタミン]
(Wikipedia)
リスデキサンフェタミンは、デキストロアンフェタミンのプロドラッグで
あり、注意欠如・多動性障害(ADHD)の治療に使われる薬剤である。
リスデキサンフェタミンメシル酸塩として調製され、北米・豪州・イスラエル
での商品名はVyvanse(シャイアー)、日本ではビバンセカプセル(塩野義
製薬; 承認予定)である。
本剤は、経口投与により小腸から吸収され、赤血球のアルギニルアミノペ
プチダーゼによりデキストロアンフェタミン(アンフェタミンのD型
異性体)とL-リシンに加水分解される。
活性代謝物のデキストロアンフェタミンはノルアドレナリンおよび
ドーパミンの放出促進と再取り込み阻害によって中枢神経に作用する。
リスデキサンフェタミンは、英国ではクラスB/スケジュールII薬物、米国では
スケジュールII規制薬物、日本では覚せい剤原料に指定されている。
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