脳外科医ボクサー田中将大、戦慄の25秒TKO勝利

[脳外科医ボクサー田中将大、戦慄の25秒TKO勝利]

(日刊スポーツ  2019年2月6日)

最初の右フックで瀬下雄介(27=協栄)をダウンさせ、さらに連打で再び
ダウンを奪うとレフェリーストップ。
1回25秒TKOの秒殺勝利を飾った。

選手に寄り添えるリングドクターを目指す過去に例のない兼業ボクサー。
自らが実験台となり、まだまだリングに上がることも宣言した。

田中はゴングと同時にダッシュ。
開始5秒で右フックを打ち込み、ダウンを奪った。
立ち上がってきたがさらに連打して左フックで仕留めた。
相手もデビュー戦に、先に一発を当てる作戦が的中した。
「最高、もうちょっと楽しみたかった」と言う衝撃のプロデビューとなった。

勝利後がリングドクターらしかった。
相手コーナーに駆け寄って「気持ち悪くないですか?」と診察。
「脳振とう1度でした」との診断結果だった。
医務室に向かう際にも「自分で診察すれば」の声が飛んだ。

経験を生かした秒殺でもあった。
「デビュー戦は硬くなり、足首とかも硬い。これまでの観察が役立った」と
冷静に分析していた。

2015年にリングドクターとなり「選手の気持ちを分かり、助けたい」と
2017年にプロのライセンスを取得した。
選手となって、入場券がファイトマネーになるシステムを知った。
「入場する時は幸せに包まれた。応援してくれた人に感謝しかない」と
頭を下げた。

新田会長は「ドクターとしても日本の宝。本当はやらせたくない。複雑」と
話した。
3月には非常勤から常勤できる病院に移るが、現役続行が条件だった。
「楽しかったのでまだ続けます」と二刀流を続行する。
【河合香】

<眼科医でリングドクターも務めるうみ夫人>
無事に帰ってきてくれたのが何より。
やはり心配でした。
いいものを見せてもらいましたが、相手が心配になりました。
まだ続けるんですか?
困りました。
いい節目の誕生日と結婚記念日にはなりました。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190206-00473144-nksports-fight

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