細菌感染で両手両足を切断(米)

[細菌感染で両手両足を切断、犬との接触が原因か 米ウィスコンシン州]

(CNN 2018年9月19日)


米ウィスコンシン州に住む男性が、犬や猫の口内に常在する細菌に感染して
敗血症を引き起こし、鼻の一部と両手両足を切断する手術を受けた。
医師団は、犬になめられたことが原因だったのではないかと推測している。

患者のグレッグ・マントイフェルさん(48)は今年6月下旬、顔から全身に
かけて赤紫色に変色する症状に見舞われ、同州ミルウォーキーの病院を受診
した。

本人はインフルエンザだと思っていたが、血液検査の結果、犬などの口内に
常在するカプノサイトファーガ・カニモルサスという細菌が見つかった。

この細菌は、犬や猫に噛まれたり引っかかれたりすると感染することが
あるが、重症化するケースは極めてまれ。

しかしマントイフェルさんの場合、敗血症を引き起こし、小さな血栓ができて
血流を妨げる播種性(はしゅせい)血管内凝固症候群を発症、手先や足先が
壊疽して切断せざるをえなくなった。

米疾病対策センター(CDC)によると、免疫力が下がっている人は重症化する
リスクが大きい。
しかしマントイフェルさんの場合、それまでの健康状態は極めて良好だったと
いう。

自分の愛犬も含めて犬と触れ合うことが多かったマントイフェルさんだが、
目立った外傷はなく、感染源は分かっていない。

医師団は、犬になめられたことが原因だったとの仮説を立てているが、確定は
できないという。

CDCによると、カプノサイトファーガは犬の74%から検出されているが、
接触した人が健康を害することは滅多にない。
「犬になめられるたびにこの細菌に接触していても、全く何の問題も起きない
ケースが圧倒的大多数を占める」と医師は強調する。

マントイフェルさん自身は、愛犬が感染源になったとは信じていないといい、
「こんなことがあったからといって犬好きはやめられない」と話している。


http://news.livedoor.com/article/detail/15326285/




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