逆流性食道炎がのどの病気の原因に

[逆流性食道炎がのどの病気の原因に?]

(家庭の医学  2018年8月27日)


<胃酸が思わぬ症状を引き起こす>
胃から食道へ、胃酸などが逆流する「逆流性食道炎」。

胃酸が食道の粘膜を傷つけてしまう病気ですが、食道だけでなく、のどや鼻、
耳などにも影響をおよぼすことが明らかに。

さまざまな症状は、胃酸が原因かもしれません。


逆流性食道炎は、胃酸(酸性度の強い塩酸)や胃の内容物がくり返し食道に
逆流することで、食道の粘膜にただれや潰瘍などの炎症が生じます。
この炎症により、胸やけや胃もたれ、ゲップ、呑酸(どんさん:のどの奥まで
酸味や苦みのある液体が上がってくる感覚)などの不快な症状が引き起こ
されます。


一方、これらの症状がみられなくても、逆流性食道炎により、思いがけない
症状が引き起こされることがわかってきました。

 ・風邪でもないのになかなか咳が止まらない
 ・慢性的なのどの荒れや炎症
 ・鼻水がのどの奥に流れるような違和感
などがある場合、原因が逆流性食道炎のことがあります。

耳鼻咽喉科を受診しても、アレルギー症状や感染症ではないため、原因が
わからないことも少なくありません。


(監修:東京医科大学病院 総合診療科准教授 原田芳巳)


https://sp.kateinoigaku.ne.jp/kiji/125435/




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