怒りっぽくなる嗜銀顆粒性(しぎんかりゅうせい)認知症

[怒りっぽくなる!? 嗜銀顆粒性認知症]

(家庭の医学  2018年8月24日)


<嗜銀顆粒が脳内に蓄積>
認知症の種類で代表的なものは、アルツハイマー型認知症、血管性認知症、
レビー小体型認知症でしょう。

実はそのほかにも、さまざまなタイプがあるのです。

「嗜銀顆粒性認知症」もそのひとつ。
いったいどのような特徴があるのでしょうか。

嗜銀顆粒性認知症は、嗜銀顆粒と呼ばれるたんぱく質の粒が、脳内に蓄積する
ことによって発症します。
嗜銀顆粒が多く蓄積するのは、側頭葉内側の前方にある「迂回回」という場所
です。

「認知症疾患診療ガイドライン」によると、嗜銀顆粒の蓄積自体は高齢者の
5~9%にみられ、珍しいものではないといいます。

とはいえ、蓄積している人すべてが嗜銀顆粒性認知症を発症するわけでは
なく、蓄積量によると推定されています。

また、アルツハイマー型認知症やレビー小体型認知症では、しばしば嗜銀
顆粒の蓄積を合併するそうです。


(監修:寺本神経内科クリニック院長 寺本純)


https://sp.kateinoigaku.ne.jp/kiji/125414/




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