患者急増「ヘルパンギーナ」

[患者急増「ヘルパンギーナ」予防とケアは?]

(日テレNEWS24  2018年7月30日)


ヘルパンギーナとは、主に子供のかかる夏風邪の一種。
今月に入り、静岡県など複数の地域で患者が急増し、流行警報が出されて
います。

大人も注意する必要があるこの病気、予防と対策を取材しました。

ヘルパンギーナとはどんな病気なのでしょうか。
「夏に流行する感染症なんですけど、突然39~40℃くらいの高熱が出て、
口の中にたくさん水ほうができて、痛くて食べられない、そういう状態が続く
感染症」(みやのこどもクリニック・宮野孝一院長)

症状は2~3日ほど続き、重症化すると無菌性髄膜炎や脳炎を合併することも
あるそうです。

ヘルパンギーナの主な原因は、エンテロウイルス。

高温多湿な時期に増加し、ピークとなる7~8月に飛まつ感染や空気感染
などで広がります。
さらに今年は、連日の猛暑で、ウイルスの増殖が懸念されているんです。

発症する人の多くは、5歳以下の子供なんですが、大人でも免疫力が落ちて
いると発熱もします。

暑い今、特に注意したいのが――
「喉が痛くなって高熱が出ますので、当然水分がなくなってくるということで
やっぱり脱水ですよね」(宮野院長)

ヘルパンギーナの予防接種や治療薬はないため、日頃のうがいや手洗いが重要
なんです。

では、もし家族がヘルパンギーナに感染したら、食事などに細かいケアが
必要になるかもしれません。

患者の家族たちに聞くと――
「固形物とかは喉をゴクンって通すようなものは嫌がりますね(1歳児の
母親)」
「ジュース出しても嫌がって、ご飯見てももういいですって感じだった
(1歳児の母親)」

喉に強い痛みがでるため、刺激を与えるかんきつ類やしょうゆなどの濃い
味つけの料理を避け、冷たいスープやうどん、ゼリーなど、のどごしのよい
食事が食べやすいんだそう。

また、エンテロウイルスは熱に弱いため、70~80℃程度の熱湯につけたり、
着ていた衣類は、塩素系の洗剤で洗うことで、家族への感染を防げるんだ
そうです。

宮野先生によると、小さな子どもが感染した場合、治療しても2週間ほどは
ウイルスが便に残っている可能性もあるので、おむつ替えをした後はきちんと
手を洗う必要があるとのことです。



http://news.livedoor.com/article/detail/15087482/




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