双胎間輸血症候群だったそっくりな双子男児

[まるで鏡! そっくりな双子男児に母がリストバンドで区別(英)]

(TechinsightJapan  2018年7月9日]


見た目が似ているだけでなく、ほんのちょっとした仕草やすることなすこと
同じとなれば一卵性双生児の区別はかなり困難である。
このほどイギリスの3歳の双子男児が「あまりにも瓜二つ」で混乱を招いた
ため、母親が特別なリストバンドを装着させることにしたという。
『Express.co.uk』が伝えている。


ウェスト・ミッドランズ州ウルヴァーハンプトンに住む一卵性双生児の
アルフィー君とジェイムズ君は、着ている服が同じだと見分けが全くつけられ
ないほどだ。

「時々私でも見分けられない」と話す母親のエマ・ハークネスさんは、
他の家族や友人らにもわかりやすいようにアルフィー君には黒、ジェイムズ君
には緑のリストバンドをそれぞれ装着させるようにした。
今では誰もがどちらが何色のバンドをしているかを知っているため、きちんと
2人の区別ができるようになったという。



現在は母エマさんと父ジョンさんのもとで元気に過ごしているアルフィー君と
ジェイムズ君だが、エマさんが妊娠中は大変な状態だったようだ。
妊娠22週目の時に、一卵性双胎児が胎盤を共有した状態の時に血管を通して
血流移動に不具合が生じ栄養がどちらかの胎児に偏るなどして、両児に循環
不全を引き起こしてしまう「双胎間輸血症候群」と診断された。

エマさんのお腹の中で2人とも深刻な状態であることが分かり、唯一の方法と
して子宮内にスコープを挿入し双胎間の血管のつながりをレーザーにより遮断
して血流不均衡を解消する「胎児鏡下レーザー手術」が望まれた。

しかしエマさんは医師から胎児が両方とも生存する可能性は50%と言われ、
ショックを受けた。

40分にわたる手術は、バーミンガムにある「Birmingham Womens’
Hospital」で行われ無事に成功した。

その後エマさんは32週目に帝王切開で、1,729グラムのアルフィー君と1,644
グラムのジェイムズ君を出産した。
3週間後に退院した2人は、以降はすくすくと元気に育っているようだ。

一般的に一卵性双生児の絆は深いと言われているが、エマさんもこのように
語っている。
「2人はまさに生まれる前から運命を共にしてきたので、今では別々に過ごす
ことが困難なほど何をするのも一緒です。2人は強い絆で結ばれています。」


(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)


http://japan.techinsight.jp/2018/07/ellis05540709.html


————————————————–


[関連ページ]

双胎間輸血症候群 


————————————————–



No tags for this post.
カテゴリー: さ産科 パーマリンク