ハワイの日焼け止め規制法が成立、サンゴ礁に有害な成分を禁止

[ハワイの日焼け止め規制法が成立、サンゴ礁に有害な成分を禁止]

(CNN.co.jp  2018年7月4日)


米ハワイ州のデービッド・イゲ知事は3日、サンゴ礁への有害性が指摘される
成分を含んだ日焼け止めを禁止する法案に署名して成立させた。

2021年1月1日から施行する。
こうした法律が米国で制定されるのは初めて。
法案は5月にハワイ州議会を通過していた。

施行後は、紫外線カット成分のオキシベンゾンとオクチノキサートが含まれる
市販の日焼け止めの販売や流通が禁止される。

法案の起草にかかわった非営利の学術団体は、オキシベンゾンやオクチノ
キサートについて、海水浴客の肌から流れ落ちたり排水処理施設を通じて
海水に流れ込んだりして、サンゴの白化現象や遺伝子の損傷を引き起こす
原因となり、やがてサンゴを死滅させるという調査結果を発表していた。
同団体の専門家クレイグ・ダウンズ氏は法案の署名に立ち会い、「幼生の
サンゴにとって、オキシベンゾンは特に毒性が強い」と述べ、「日焼け止め
公害の海水浴客がいれば、新しい世代が育たず、その地域のサンゴ礁は徐々に
縮小する」と強調した。


ただ、同法には反対意見もある。
「日焼け止めに使われている安全で効果的な2つの成分が禁止された。根拠と
なっているのは、そうした成分がサンゴ礁にとって有害だと主張する1つの
研究結果にすぎない」。
米日用品大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)などのメーカーで
つくる全米業界団体幹部のジェイ・シロイス氏はそう反発する。

同法の影響で日焼け止めの選択肢が少なくなれば、日焼け止めの使用が減り、
皮膚がんのリスク増大を招きかねないと危惧する声もある。



http://news.livedoor.com/article/detail/14960836/




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