飼い主が熟睡中に火災発生 叩き起こして命を救った猫

[飼い主が熟睡中に火災発生 叩き起こして命を救った猫
                         (北アイルランド)]

(TechinsightJapan  2018年7月3日)


飼い主にふりかかる災難を犬が救うという出来事はたびたび耳にするが、
このほど猫が飼い主を火災から救ったというニュースが北アイルランドから
飛び込んできた。
『real fix』『Express.co.uk』などが伝えている。

北アイルランドのベルファストに暮らすシャロン・ケーンさん(48歳)は
今年1月、九死に一生を得た。
シャロンさんの命を救ったのは、普段からとても可愛がっている飼い猫
“プリンス・オジー”(6歳)だった。

いつものように寝室で眠りについたシャロンさんは1月5日の朝5時頃、
プリンス・オジーに起こされた。
プリンス・オジーは何度もシャロンさんの顔を前足で叩いていたようで、
深い眠りに落ちていたシャロンさんはようやく目を覚まし、緊急事態を
悟った。

アパート階下で火災が発生し、シャロンさんの部屋にまで黒い煙が立ち込めた
のだ。
一気に気分が悪くなったものの、シャロンさんはなんとか体をひきずって
窓を開け、救急車や消防車が到着するまで窓に白いスカーフを目印に吊るして
SOSを知らせた。

危機一髪のところで助かったシャロンさんだが煙を吸引しており、翌日に
病院で治療を受け数日間は咳に悩まされたという。

しかしこの窮地を救ってくれた飼い猫プリンス・オジーには感謝の言葉もない
ようだ。

当時の様子をシャロンさんはこのように話した。
「あの日、私は肺感染症にかかっていたので強い薬を飲んで熟睡してい
ました。プリンス・オジーが私の顔をピタピタと叩いていることに気付いた
時も、半分眠りながら『止めなさい』と言っていたのですが、プリンス・
オジーは私を叩くことを止めず、ようやく気付いた時には火災の煙が部屋中に
満ちていたのです。もし飼い猫が知らせ続けてくれなければ、私は煙で窒息死
していたことでしょう。プリンス・オジーはその名の通り、オジー・
オズボーンのようにちょっと変わっているところもありますが、とても
頭のいい猫で可愛くて仕方ないのです。私はすっかり借りができてしまい
ました。」

シャロンさんは、今回の件がきっかけでプリンス・オジーが「ナショナル・
キャットアワード)」に参加することになったと嬉しそうに明かした。

猫の保護や救済に努める英最大の慈善団体「キャッツ・プロテクション」が
主催するこのイベントは毎年恒例となっており、多くのヒーロー的活躍をした
猫たちが参加する。

今年は8月2日に開催される同アワードでもしプリンス・オジーが優勝
すれば、2018年の「ナショナル・キャット・オブ・ザ・イヤー」の栄冠を
手にする可能性もあるそうだ。

イベント主催者のケイト・バンティングさんは「機転を利かせてすぐに
飼い主に知らせたプリンス・オジーは、素晴らしい活躍をしたと思います。
悲惨な状況になるところを危機一髪で救ってくれた飼い猫に、シャロンさんも
深く感謝していることでしょう」と語っている。


(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)


http://japan.techinsight.jp/2018/07/ellis05520702.html




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