日本人の身長が低くなっている

[日本人の身長が低くなっている!?]

(家庭の医学  2018年7月2日)


<低出生体重児との関連は>
「最近の若者は、背が高い人が多い」と思いませんか。
しかし、平均身長で見ると実は低下しているという調査結果があります。
いったいどういうことなのでしょうか。

国立成育医療研究センターの研究チームは、戦後から伸び続けていた日本人の
平均身長が、1980年生まれをピークに低下傾向にあると報告しました。
ピーク時の平均身長は、男性171.5cm、女性は158.5cm。

一方、2014年生まれでは男性170.0cm、女性は157.9cmになるという予測が
出されています。

つまり、男性は1.5cm、 女性は0.6cm身長が低くなることが予想されました。

その一因として考えられているのが、「低出生体重児」の増加です。
低出生体重児とは、体重2500g未満で生まれてくる赤ちゃんのこと。
5.1%と最も少ない1970年代後半以降、年々増加傾向にあり、2007年には
9.7%にまでのぼりました。
約20人に1人だったのに対し、40年ほどで約10人に1人まで増えているの
です。

身長は遺伝的要素の影響が大きいものの、幼少期の栄養、運動、睡眠などの
生活環境にも左右されます。

とくに早産や胎児の発育不全などによって低出生体重児で生まれると、
成人身長が低くなりやすいという調査報告は、国内外で示されています。

なぜ身長が伸びていないことが問題になるのでしょうか。
それは、身長が低いほうが、高血圧、冠動脈疾患、脳血管障害などの発症
リスクが高い、あるいは平均寿命も短いといった結果が、さまざまな国や
人種で報告されているためです。

また、低出生体重児は、そうでない子どもに比べ、成人になると肥満や
糖尿病、脂質異常症といった生活習慣病を発症しやすいこともわかって
います。

研究チームは、今後の展望として、「なにかしらの介入をおこなうことで、
低出生体重児の割合を減らすことができれば、将来の日本の健康に役立つ
可能性がある」としています。


低出生体重児の要因として、ひとつに女性の「やせ(BMI18.5未満)」が
指摘されています。
やせの母親が出産した場合、低出生体重児が生まれるリスクが高いことは
明らかです。

その一方で、20~30代の若い女性で、やせは増加しており問題となって
います。
胎児が母体で十分に発育できるよう、社会的、医療的サポートが求められます。


(監修:医療法人社団秀志会 松平小児科院長 松平隆光)


https://sp.kateinoigaku.ne.jp/kiji/125308/




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