教育を受ける期間が長いほど近視が進む

[教育を受ける期間が長いほど近視が進む
               メンデルランダム化解析で因果関係を分析]

(日経BP  2018年6月28日)(大西 淳子=医学ジャーナリスト)


英国Bristol大学のEdward Mountjoy氏らは、UK Biobankのデータを用いて
メンデルランダム化解析を行い、義務教育終了後にさらに教育を受けた年数が
長くなるほど、近視が進み屈折異常が増加していたと報告した。

なお、近視になるほど教育年数が増えるという逆の因果関係は見られ
なかった。

詳細は、BMJ誌電子版に2018年6月6日に掲載された。


近視に対する遺伝的な要因の関与は指摘されているが、遺伝要因のみでは
過去数十年間の近視の有病率の急速な上昇を説明できない。

屋外で過ごす時間が長い小児は、近視になりにくいといった報告はあるが、
読書などの近くを見る作業時間とは必ずしも相関していない。

かといって、小児の教育年数を制限するような非倫理的なランダム化対照
試験は行えない。

そこで著者らは、ゲノム解析による遺伝子データが判明している大規模
コホートのデータを利用してメンデルランダム化解析を行い、教育期間と
近視の関係を検討することにした。



http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/bmj/201806/556703.html?n_cid=nbpnmo_mled




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