禁煙成功者の約8割が自力で禁煙 禁煙成功のポイントとは

[禁煙成功者の約8割が自力で禁煙?!
              禁煙成功のポイントとは【QLアンケート】]

(Qlife ヘルスケアニュース]  2018年5月31日)


<5月31日の「世界禁煙デー」に向けてアンケート調査>
世界保健機関(WHO)は、5月31日を「世界禁煙デー」と定めており、
各国でたばこと健康問題の認識を深める取り組みが行われています。

日本では1992年から、5月31日~6月6日までの1週間を禁煙週間と定めて
います。

そこで、QLifeでは、禁煙に成功した人を対象に「禁煙に関するアンケート」
を実施。
240名の禁煙成功者から回答をいただきました。


タバコの煙には、ニコチン、タール、一酸化炭素など、70種類以上の発がん性
物質が含まれています。
この煙を吸うことで、肺がん、食道がん、胃がん、膀胱がんといった
さまざまながんに罹患するリスクが上がるといわれています。

その他にも、慢性閉塞性肺疾患(COPD)など呼吸器の病気の原因や、
動脈硬化を促進させることから、脳卒中や心筋梗塞の原因となることも
わかっています。

また、タバコに含まれる有害物質は、タバコを吸う人に対してだけなく、
「受動喫煙」というかたちでタバコを吸わない人にも害を及ぼします。
受動喫煙には、タバコを吸う人と同じ病気のリスクがあることがわかって
おり、妊婦や子どもにも悪影響を及ぼすことが報告されています。



<薬による治療は約2割にとどまる>
今回、アンケートに回答いただいた禁煙成功者が喫煙していた期間は、
計5年未満の人が最も多く、35.0%。
次いで、計21~30年の人が17.1%、計11~20年の人が16.7%という結果
でした。

禁煙には、薬を使用して禁煙する方法、薬を使用せずに禁煙する方法が
あります。

禁煙薬には、ニコチンガム、ニコチンパッチ、飲み薬の3種類があり、
ニコチンガムと一部のニコチンパッチは、病院を受診せずに薬局で購入できる
一般用医薬品(OTC)です。

飲み薬と一部のニコチンパッチは、医師が処方する医療用医薬品で、健康
保険が適用されます。


今回のアンケートでは、「あなたは最終的にどうやって禁煙に成功
しましたか?」という問いに対して、「上記の薬を使わずに禁煙した」との
回答が77.9%で最多に。
以下、「薬局で買ったニコチンガム(一般用医薬品)を使用」が12.1%、
「薬局で買ったニコチンパッチ(一般用医薬品)を使用」が4.6%、「医師が
処方したニコチンパッチ(医療用医薬品)を使用」が3.3%、「医師が処方
した飲み薬(医療用医薬品)を使用」が2.1%と続きます。


薬を使わずに禁煙した人では、「タバコを吸う数を徐々に減らした」「食事や
コーヒーの摂取を増やした」「タバコの代わりにガムを噛んだり飴をなめたり
した」「禁煙セラピーという本を読んだ」「会社の人に禁煙宣言をした」
「灰皿・ライター・残りのタバコを全部捨てた」などの方法で禁煙したと
いう声が寄せられました。
その他には、「ひたすら我慢した」「強い意志を持って」という声も。

また、「脳出血を起こしたから」「気管支の炎症が続いて、やめざるを
えなかった」「脳梗塞を患って入院をしたので」「中咽頭がんに罹患した
から」「心筋梗塞になったから」など、病気を理由に強制的に禁煙した人や、
「締め切った車内で喫煙しながらドライブした夜、子どもが咳き込んだのが
煙草の影響だと気づいたから」「家族が肺がんで亡くなったのをきっかけに」
といった人もいるようです。

タバコを吸う人はもちろん、受動喫煙による周りの人への健康被害が現れる
前に禁煙したいものですね。



<禁煙して良かったこと、約半数が「においがつかなくなった」と回答>
「あなたが禁煙に成功して良かったと感じたことは何ですか?」という問いに
対しては、「衣服や部屋などにタバコのにおいがつかなくなった」が最も多く
48.3%、次いで、「ご飯が美味しいと感じるようになった」が39.2%、
「咳などの呼吸器の症状が減った」が28.3%。

フリーアンサーでは、「頭がすっきり、はっきりしたのが一番印象的だった」
「お金に余裕が出来たので趣味のコレクションが増えた」「タバコによる
火災の心配がいらなくなった」といった声が寄せられました。



<「禁煙成功者」からこれから禁煙に挑戦する人へのメッセージ>
最後に、禁煙に成功した皆さんから、禁煙したいけどできずに困っている
方々へ寄せられたメッセージをご紹介します。

【薬を使用して禁煙に成功した皆さんから】
割と簡単に禁煙出来ました。(50代・男性)
禁煙外来がおすすめです。(60代・男性)
お医者さんに通うのが一番です。(40代・女性)
保険が適用される禁煙治療もあるので、試してみたらいいと思います。
   (60代・男性)
お肌がきれいになりますよ。(30代・女性)
タバコに振り回されなくなると本当に自由です。(40代・女性)
値上がりばかりでお財布に打撃ですよね。世間は喫煙者に厳しいですし。
   無理せずご自身のタイミングで成功しますように。(40代・女性)



【薬を使用せずに禁煙に成功した皆さんから】
急に病気になり手術を受ける場合、喫煙していると成功率が下がることも
   あるそうです。(30代・男性)
禁煙で得られる健康は、素晴らしいです。(50代・女性)
お金に余裕ができるので、禁煙はお勧めです。(40代・女性)
老けたくなければ、禁煙が一番の近道です!!
   美容と健康のために頑張りましょう!!!(20代・女性)
「論より証拠」 肺気腫の画像を目の当たりにして、即禁煙できました。
   (60代・男性)
今は喫煙できる場所も限られています。喫煙場所を探してイライラする
   ことから解放されると思いますので、これを機にやめてはどうで
   しょうか。(40代・女性)
家族を心配させないために頑張ってください。(40代・女性)


いかがでしたか。
5月31日の「世界禁煙デー」をきっかけに、あなたも禁煙を始めてみては
いかがでしょうか?

自治体によっては、禁煙治療のための費用を助成する制度を設けていたり、
禁煙支援薬局で薬剤師による禁煙相談などを無料で行っていたりするところも
あります。

「自力で禁煙するのは不安…」という方は、自治体に問い合わせることや、
病院の受診を検討しても良いかもしれません。



(QLife編集部)



https://www.qlife.jp/square/healthcare/story63825.html





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