DHEAT(災害時健康危機管理支援チーム)

[DHEAT]

(小学館・日本大百科全書)


大規模な災害などが発生した場合、迅速に被災地に入り、被災者の飲料水や
食料、生活環境の衛生状態、感染症の発生などといった現状を速やかに
把握し、被災地で必要とされる人的、物的な支援や供給体制を確保する
公衆衛生チーム。

厚生労働省に研究班が設けられ、災害派遣医療チーム(DMAT)の公衆
衛生版として創設が準備されている。

名称(仮称)は災害時健康危機管理支援チーム。
DHEATはDisaster Health Emergency Assistance Teamの略である。


DHEATは保健所職員、公衆衛生医師、保健師、管理栄養士、衛生課職員
などで構成され、おもな役割としては、
 (1)避難所における被災者の要望の把握
 (2)被災地の妊産婦、乳幼児、要介護者の把握と対応
 (3)避難所の衛生管理状態の把握と評価
 (4)感染症発生などについてのサーベイランス
 (5)被災地の廃棄物、汚水、水道などの状況把握と評価
などが考えられている。

DPAT(災害派遣精神医療チーム)と同様の運営方法が模索されており、
構成員は都道府県に事前登録し、厚生労働省の管轄下で構成員の全国的な
研修制度、チームの派遣システムの構築を行う方向で検討されている。


https://kotobank.jp/word/DHEAT-1726167


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[関連ページ]

DMAT(災害派遣医療チーム) 

DPAT(災害派遣精神医療チーム) 


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