乳幼児のロタウイルス感染に注意

[乳幼児のロタウイルス感染に注意]

(あなたの健康百科  2018年03月28日)


厚生労働省は3月下旬、乳幼児に下痢などを引き起こすロタウイルス感染症が
増加していると発表した。

ロタウイルス感染症は、例年3~4月に患者数が最も多くなり、5月ごろまで
流行が続く。

感染を防ぐため、厚労省はおむつなどの適切な処理や、手洗いの徹底を
呼びかけている。



<下痢や嘔吐、脱水症状も>
ロタウイルスは、主に乳幼児(0~6歳)で急性胃腸炎を引き起こす
ウイルス。
感染すると、2~4日の潜伏期間を経て、下痢や嘔吐の症状が繰り返し
現れる。
その後も、重い脱水症状が数日間続くことがあり、発熱や腹部の不快感も
よくみられる。

また、合併症として、けいれん、肝機能異常、急性腎不全、脳症、心筋炎
などを来す恐れもあるため、意識の低下やけいれんの症状が現れたら、
速やかに医療機関を受診する必要がある。

家庭での治療は、水分・栄養補給が中心となるが、ひどい場合は点滴や入院が
必要。
下痢止め薬は回復を遅らせる可能性があるので、使用しないことが望ましい。



<強い感染力、手洗いなど徹底を>
ロタウイルスは感染力が強く、感染患者の便に大量に含まれている。
おむつの交換時などにウイルスが付いた手などを介し、口から感染する。

感染対策としては、おむつの適切な処理や、手洗いの徹底などが重要となる。
おむつを交換するときには、使い捨てのゴム手袋を使い、ポリ袋に入れて
捨てる。
手を洗うときは、指輪や時計を外し、石けんで30秒以上もみ洗いする。

また、衣服が便や嘔吐物で汚れた場合は、次亜塩素酸ナトリウム(家庭用
塩素系漂白剤)でつけ置き消毒した後、他の衣類と分けて洗濯する。


なお、ロタウイルス感染症については、乳児が対象となるワクチンがある。
任意接種で、1回目の接種は14週6日までと推奨されている。





http://kenko100.jp/articles/180328004535/#gsc.tab=0






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