ダンス・ウィズ・ウルブズ(映画)

[ダンス・ウィズ・ウルブズ(映画)]

(Wikipedia)


『ダンス・ウィズ・ウルブズ』は1990年のアメリカ映画。
監督・主演・製作はケビン・コスナー。

第63回アカデミー賞作品賞ならびに第48回ゴールデングローブ賞の作品賞
受賞作品である。



<概要>
1861年から繰り広げられた南北戦争時代のフロンティアを舞台に北軍の
中尉と、スー族と呼ばれるインディアンとの間で交わされる心の交流を描いた
西部劇である。

先住民族であるインディアンを虐殺しバッファローを絶滅寸前に追いやった
白人中心主義のアメリカ社会に対して警鐘を鳴らすと同時に、フロンティア
への敬意・郷愁を表している点で従来の西部劇とは大きく一線を画する。
それまでの「片言の英語を話すインディアン」というステレオタイプからも
脱却し、インディアンたちが彼らの言語で喋るという点でも話題となった。

「タタンカ(バッファロー)」の単語もこの映画で広く知られるように
なった。

作品の中で度々用いられるラコタ語に対し英語の字幕が充てられているという
点でも異色の作品である。


ただインディアンの言語には日本語同様に男性語と女性語の区別があり、
言語指導者が女性のみであったために俳優は男女問わず女性語の指導を受けて
しまった。
ラッセル・ミーンズによると、ラコタ語のわかる人にとっては大笑いする
内容(日本語に喩えれば、男たちがオネエ言葉で喋るようなもの)になって
しまったようである。



マイケル・ブレイクによる原作小説は発表当初、白人を批判するという内容に
嫌悪感を抱いた多数の出版関係者により発売を拒否されていた。

しかし、俳優のケビン・コスナーは原作の内容に好感を持ち(コスナー自身も
チェロキーとドイツ、アイルランドの混血である)ブレイクに対し、自らが
監督も兼任するという形での映画化を懇願した。

1988年にようやく原作が一般に向けて発売された。

一方、コスナーは『アンタッチャブル』『フィールド・オブ・ドリームス』の
成功によりアメリカを代表する2枚目スターの地位を確立し巨大な富を得て
いた。
それらの作品で得た私財の全てを継ぎ込んで、1989年7月に撮影が開始
された。





カテゴリー: げ芸能人・有名人 タグ: パーマリンク