ブルセラ症とは

[ブルセラ症]

(Wikipedia)


ブルセラ症(ブルセラ病)とは、ブルセラ属の細菌に感染して起こる
人獣共通感染症。
マルタ熱とも呼ばれる。
日本においては家畜伝染病予防法に基づく家畜伝染病。
感染症法における四類感染症に指定されている。
診断した医師は直ちに最寄りの保健所に届け出る。


ブルセラ属菌は敵国の兵士や住民に罹患させて能力を低下させる生物兵器と
しても研究・培養された。
アメリカは1942年、ソ連は1978年に兵器化を実現した。



<感染経路(ヒト)>
ブルセラ症の感染経路としては、主として3つある。

(1)細菌に汚染されたものを飲食する。
感染動物のミルクが殺菌されていないと、そのミルクやミルクから作った
チーズなどが汚染されており飲食した人。
細菌は食品衛生法の指定条件の加熱で完全に不活化する。

(2)細菌を吸い込む。
日本でのヒトでの感染はほとんどが実験室内感染。
細菌が噴霧されるなどして生物兵器として使われることが心配されている。

(3)皮膚の傷や眼の結膜などから細菌が侵入する。
死体、および流産組織、分娩の残物(羊水、胎盤)などとの接触による。
酪農・農業従事者、獣医師、屠畜場従事者では職業的な感染のリスクが高い。自然宿主に対する病原性発現の初期段階の細胞への接着と侵入に関与する
遺伝子、および菌体成分は明らかになっていない部分が多い。



<治療>
感受性のある抗生剤の投与。
薬剤の服用期間が短い・外科的処置が不適切だった場合、再発する。

弱毒変異株を用いたヒトの有効なワクチンは開発中。






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