日本は世界一、安全に赤ちゃんを生める国

[日本は世界一、安全に赤ちゃんを生める国]

(あなたの健康百科  2018年03月06日)


<新生児死亡、世界最低は日本の50倍>
世界では、たくさんの新生児が亡くなっている。
その数は、貧しい国々において驚くほど多い。

国連児童基金(ユニセフ)は、新生児の死亡に関する報告書「Every Child
ALIVE」の中で、生存の可能性が最も低いのはパキスタンや中央アフリカ
共和国で生まれた赤ちゃんで、反対に最も高いのは日本で生まれた赤ちゃん
であることを明らかにした。



<トップは日本、ワーストはパキスタン>
生まれてからの1カ月間を生き延びることができない新生児は、世界で年間
260万人にも上る。
そのうちの100万人は、生まれたその日に死んでしまう。

ユニセフの報告書によると、新生児の死亡率は、高所得の国々では出生
1,000人当たり3人。
それに対して、低所得の国々では出生1,000人当たり27人だった。

新生児の死亡割合が最も低い国は日本で、出生1,000人当たり0.9人だった。
以下、アイスランド1.0人、シンガポール1.1人が続いた。

反対に、新生児の死亡割合が最も高いのはパキスタンで、出生1,000人当たり
45.6人。
中央アフリカ共和国、アフガニスタンが続いた。

パキスタンで生まれた新生児は、日本など赤ちゃんにとって安全性の高い国で
生まれた新生児に比べて、出生から1カ月以内に死亡する可能性が50倍も高い
ことになる。

新生児の死亡割合ワースト10のうち8カ国が、サハラ以南のアフリカ諸国で
占められていた。
これらの国々は、貧困や紛争、医療や保健、衛生などの制度が整っていないと
いった理由で、妊婦が出産の際にケアを受けられる可能性が低いためだと
いう。


ユニセフのヘンリエッタ・フォア事務局長は「この25年間で、5歳未満児の
死亡数を半分以下に減らすことができた。しかし、生後1カ月未満の新生児に
関しては、そこまでには至らなかった」と話す。
もし、全ての国々が2030年までに、新生児死亡率を高所得国の平均値まで
抑えることができたなら、1,600万人もの命が救えることになる。

ただし、国や医療機関が単独で取り組んでも、新生児の死亡を減らすのは
簡単なことではない。全ての母親と赤ちゃんに手頃なコストで質の高い
保健医療を提供するために必要なこととして、ユニセフは以下の4項目を
挙げている。

Place:全ての母親と赤ちゃんが、水やせっけん、電気のある清潔な施設で
      ケアを受けられるようにする

People:新生児ケアの経験が豊富な医師や看護師、助産師を十分に確保する

Products:全ての母親と赤ちゃんが命を守るために必要な医薬品や
      ブランケットなどの物資、医療機器などを提供する

Power:青年期の女子とその母親や家族に対して、質の高いケアを要求し
      受けられるよう後押しする


「全ての人が、ほんの小さな一歩を踏み出すことで、幼い命の最初の小さな
一歩を確かなものにできる」と、フォア事務局長は述べている。




http://kenko100.jp/articles/180306004506/#gsc.tab=0





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