ドーピング陽性、コンタクト保存液が原因? 平昌五輪

[ドーピング陽性、コンタクト保存液が原因? 平昌五輪]

(朝日新聞 2018年3月1日)


スピードスケート・ショートトラック男子の斎藤慧選手(神奈川大)が
平昌五輪のドーピング検査で陽性反応を示した問題で、日本スケート連盟の
橋本聖子会長は1日、「コンタクトレンズの保存液が体内に入った可能性が
ある」との見解を示した。

自民党のスポーツ立国調査会で報告した。


橋本会長によると、国内の検査で陰性反応が出た1月29日から、選手村で
抜き打ち検査が行われた2月4日までの「すべての彼の行動を(連盟は)調査
している」という。

その中で、米国製の使い捨てタイプのコンタクトレンズの保存液が「鼻の中に
入ったことによって(陽性反応が)出る可能性がある」と言及。

ほかに、合宿施設や宿舎などの調理従事者に今回検出された禁止薬物の
アセタゾラミドを服用した人がいないかも調べているという。

斎藤選手は薬物使用を否定しているが、五輪中の他選手への影響などを
考えて、暫定的に資格停止処分を受け入れた。

五輪でドーピング認定の権限を持つスポーツ仲裁裁判所(CAS)の最終的な
裁定はまだ出ていない。

橋本氏は「問題を検証しながら、選手をサポートする態勢を整えている」と
話した。


日本アンチ・ドーピング機構(JADA)の浅川伸専務理事によると、コンタク
トレンズの保存液が原因で、アセタゾラミドが検出され、ドーピング違反が
問われたケースは聞いたことがないという。

一方で、使っている点眼薬に禁止薬物が含まれ、ドーピング検査で陽性を
示したケースは日本でもあった。

浅川専務理事は「保存液に禁止薬物が入っていれば、それが原因で陽性になる
可能性はある。まずは該当のコンタクトレンズの保存液を調べてみるべきだ」と
話している。


(野村周平、河野正樹)


http://news.livedoor.com/article/detail/14373663/




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