声だけで病気がわかる・・・内臓も足首も声を変える一因

[新事実! 声だけで病気がわかる!?]

(日刊スポーツ  2017年10月5日)


< 本日のごのへのごろく 「鏡のよう 人生を映す ヒトの声」>
会ったことがない人でも、声を聞いただけで、「良い人そうだなぁ」あるいは
「なんだか嫌な感じがするなぁ」と、その人のことを想像したこと、
ありませんか?
会ったことがある人に対しても、声だけで「不機嫌そうだな」なんて思う
こと、ありますよね。

性格や調子は声に出ます。
それだけでなく、体型や体格も出るんです。

今回はトーク編第34回「声は究極の個人情報」です。



<「声が低い」=「身長が高い」>
声を出すのに大きな役割を占める「声帯」の長さは、身長の高さに比例
します。
もちろん個人差はありますが、身長が高いと声帯は長く、低いと短く
なります。
声帯の長さによって地声の音域は変わります。

声を出すのは、楽器で音を出すのと似ているので、リコーダーで考えて
みてください。
高い音が出るソプラノリコーダーは短く、低い音が出るアルトリコーダーは
長いですよね。

同じように、身長が高いと声帯が長いので声は低くなり、身長が低いと声帯が
短いので声は高くなる、ということです。

低い声が魅力的な、お笑いコンビ「麒麟」の川島明さんの身長は179cm。
(川島さんは地声よりさらに低く出しているようにも聞こえますが)
声だけで身長が高そうな方を想像しますよね。



<「ハゲー!」から想像する性格>
身長だけでなく、体型も声に出ます。
ふくよかな方は広がる声に、痩せ型な方は細い声になる…

そして、体の形だけでなく、性格も声に出ます。
某議員の方が「ハゲー!」と怒鳴りつけた音声が一時期よくニュースで
流れましたが、あの声を聞いて「良い人そうだな」と思う方はいないと
思います。
性格・心情・調子は声に出るんですね。

そして人の性格・心情・調子は変わりますので、声もそれに従い変わって
いきます。

自分にコンプレックスがある方は、違う自分になろうとして、“作り声”に
なりがちです。



<内臓も足首も声を変える一因?>
驚くべきは、声に出るのはそれだけではないということ。

アメリカでは、「声で病気を見つける」という研究も進んでいます。
内臓が悪ければ、それが声に表れるということ。

足首の捻挫でも声は変わるし、まばたきひとつにしても、声は音程が下がり
ます。



<専門家は「がん」を声で見抜く>
取材させていただいた声の専門家・山崎広子先生は、国会中継で話している
国会議員の声を聞いただけで、がんを患っていることに気づいたご経験が
あります。

専門家の方は本当に声だけで、身長・体格・病気・性格・家族構成から過去の
仕事まで見抜いてしまいます。
全て声に出るんです。

山崎先生は「声は究極の個人情報」そして「声は人生のレコーダー」と
よく言われます。



<声を形成するのは身体の全て>
なぜ声に出るのか…

それは、声というと一見、声帯だけで出しているように思われがちですが、
私たちは、全身を使って声を出しているんです。
つま先から頭のてっぺんまで、全て、声を出すときに使っているんです。
無意識のうちに。

怖いほど、声は人間の大きな部分を占めている…そして、その声を「聞く」
ことも、人に大きな影響を与えます。



https://www.nikkansports.com/entertainment/column/gonohe/news/201710050000435.html




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