色覚異常の少年、初めて色を見た瞬間「人生が変わった」(米)

[色覚異常の米10歳少年、初めて色を見た瞬間「人生が変わった」]

(TechinsightJapan  2017年03月23日)


生まれた時から遺伝性の色覚異常を患っていた少年の人生に、このほど
1つの“眼鏡”が大きな変化を与えた。

『FOX 13 News』や『TODAY』ら複数メディアが少年に起こった感動の
瞬間を伝えている。


米アイオワ州ジョンストンに住むケイソン・イールベック君(10歳)は、
青、紫、赤、緑の区別をつけることができない遺伝性の色覚異常を持って
生まれた。
ケイソン君は全体的に鈍い色の視界を持っており、これまで目にするものの
ほとんどがくすんで映っていたようだ。


ケイソン君の両親アーロンさんとジャッキーさんが息子に特殊な眼鏡を購入
してあげたいと思ったのはある日、バスケの試合を見た時だったそうだ。
ケイソン君のチームのユニフォームは紫で、敵のユニフォームは青だった。
ケイソン君にとってはこの色の違いがわからないために試合は複雑なものに
なり、事故で腕を骨折してしまうというアクシデントに見舞われた。

両親はケイソン君の色の識別を助ける方法はないかとネットでリサーチした
ところ、カリフォルニア州のバークリーの「EnChroma」という会社が
色覚を補正する眼鏡を販売していることを知った。

レンズが特定の波長をカットし、三原色をよりはっきりと認識することが
できるという。

しかしその効果がある確率は50%である。もし息子には効果がなかったと
したら…と両親はためらったものの、ケイソン君自身はかねてからその眼鏡の
存在をネットで見て知っており「欲しい」と言っていたそうだ。

そこで骨折した息子を励ます意味合いも込めて、両親はサプライズで眼鏡を
購入しケイソン君にプレゼントした。

そしてケイソン君が初めてその眼鏡をかけた時、父アーロンさんに
違いがわかる?」と聞かれてうなずいたケイソン君はアーロンさんに
抱きついたのだ。

これまでの視界とは全く異なる色が現れたことに驚き、嬉しさで涙を流す
様子は動画にも収められている。
ケイソン君は「目の前のものが明るく鮮やかになって、いきなり目の前に
現れたように感じて驚きました」と語っている。

「あの日以来人生が変わった」というケイソン君は現在、好きな漫画も楽しむ
ことができる喜びを堪能しているようだ。

母ジャッキーさんによると、家族で昔行ったホリデーの写真を見たりも
しているという。


なおこの眼鏡を製造する「EnChroma」は、「あくまでも視覚補助器具で
あり、色覚異常を治癒するためのものではありません」と話している。


(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)


http://japan.techinsight.jp/2017/03/ellis03210943.html




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