嘘だらけのコレステロール基準値、なぜ病院は見直しに反対なのか?

[嘘だらけのコレステロール基準値、なぜ病院は見直しに反対なのか?]

(まぐまぐニュース  2017年3月9日)


熱狂的な健康ブームが過ぎ去り、人々は冷静さを取り戻しつつありますが、
メルマガ『武田邦彦メールマガジン「テレビが伝えない真実」』の著者で
中部大学の武田教授が病院や医師に対して疑問を呈しています。

武田教授は、病院や製薬会社の利権でしかない「コレステロールの嘘」が
明かになったことは良いが、医師が「適正な血圧」を答えられなくなったり、
コレステロールを減らしたためにガンや認知症が増えるなど、多くの問題点が
残されたままになっているとの持論を展開しています。



<コレステロール基準値の見直しに病院側が猛反対「薬が出せなくなる」>
今から15年ほど前のテレビを思い出してください。
テレビの人気番組が「◯◯は健康に良い」というと、主婦がスーパーに
殺到してあっと言う間に商品がなくなるということもありました。

でもしばらく経つとそれもほとんど根拠がないことがわかり、最近では影を
潜めています。


当時は健康ばかりではなくNHKが数時間ごとに「今からでは間に合わない」と
環境破壊を煽っていたのも記憶に残っています。


今から10年ほど前のテレビを思い出してください。
テレビはさらに踏み込んで、血圧、コレステロール、生活習慣病などの改善を
呼び掛け、上から目線で「ああしろ、こうしろ」と「視聴者を指導」したもの
です。

でも、ウソはそれほど長く続かず、3年前には血圧の基準(130)が
おかしいという声明が日本ドッグ学会から出て、2年前には厚労省が
「コレステロールは食事によらない。卵や油っぽいものを食べてもコレステ
ロールは変化しない」と発表するまでになりました。


8年ほど前の厚労省内部の検討会では「コレステロールの基準を高くする
べきではないか」との意見に対して、病院側から「薬が出せなくなり病院
経営が破綻する」との反対意見が出ていました。

言うまでも無く、医療は病院の経営のために(いやらしく言えば、医者の
ゴルフ代のために)存在するのではなく、国民の健康のためですから、
必要も無い規制をして薬を売り、病院経営を成り立たせるなどは論外ですが、
このような議論が非公式にせよ、国の会合レベルで出ることに問題があり
ます。


そうして「健康ブーム」の嵐が去ってみると、次のようなことが問題になって
います。



<健康ブームの去った今、浮き彫りになってきた7つの問題>

(1)
国が血圧130以下と言い、医師は130以上になると降圧剤を処方していたが、
実は「一人の人の適正な血圧」を測定することも、数値も分からないという
ことがバレた。
だから、血圧が100を切る若い女性も「正常な血圧」なら、血圧が170の
80歳の男性も「正常な血圧」となってしまった。
もし医師が「血圧が高いですね」と言っても「私の適正な血圧はいくつ
ですか?」と患者が質問すると医師は答えられないということが分かった。

(2)
もし「正常な血圧」が分かれば治療ができるが、分からないのでできない。
正常な血圧より高ければ脳溢血のような血管系の病気になる可能性が高く
なるし、低ければ血の循環が悪いので、「酸素、栄養、白血球(感染防止
など)、TNF(ガン阻止)」が衰えて、元気がなくなり、肌が老人化し、
肺炎やガン、認知症になる。
だから血圧を下げるのも上げるのも危険だ。

(3)
食塩を取ると血圧が上がる人は日本人で5人に1人なのに、誰もが減塩すれば
血圧が下がると錯覚させた。

(4)
これまで「悪玉コレステロール」」と言っていたものが「必須コレス
テロール」だったので、コレステロールが減るとガンや認知症になりやすい。

(5)
これまで卵やブタの脂を食べるとコレステロールが増えると言われていたが、
コレステロールは体に必要で、食事からとれないと肝臓などで余計に合成する
ので、コレステロール値と食事は無関係(厚労省も発表している)。

(6)
もともと日本食には動物油も植物油も使わない。
人間にとっては動物油が必要で、植物油は危険だ。
もし植物油をとるなら、その2倍程度の動物の脂が必要な事が分かってきた
(日本栄養油脂学会)。

(7)
痛風も同じで、ビール、牛肉などが悪いとされてきたが、実は痛風の原因と
なる物質も体内で必要なものなので、合成される。
単に作りすぎている場合に痛風になるだけなので、食事とは関係はほとんど
無い。


たとえば「生野菜に植物油をかけて食べる(サラダ油をかけたサラダ)」
などは最も「危険な食物」の可能性が高いということになったのです。

確かに日本食では肉の脂を食べないので、植物油もほとんど使わないことが
わかりますし、日本食の野菜は大根、にんじん、ゴボウ、里芋など根菜類が
多く、葉物は少ないのが特徴です。

寄生虫の問題もあったのですが、生の葉を食べる習慣はほとんどなかった
ので、実際に「生野菜」が健康に良いのか悪いのか、少し様子を見なければ
分からないと思います。



『武田邦彦メールマガジン「テレビが伝えない真実」』

<著者/武田邦彦>
東京大学卒業後、旭化成に入社。
同社にてウラン濃縮研究所長を勤め、芝浦工業大学工学部教授を経て現職に
就任。
現在、テレビ出演等で活躍。
メルマガで、原発や環境問題を中心にテレビでは言えない“真実”を発信中。



http://news.livedoor.com/article/detail/12772265/




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