屋外で長時間過ごすと近視予防に?

[屋外で長時間過ごすと近視予防に?]

(HealthDay News  2016年12月1日)


年少期に屋外で過ごす時間が長いと、近視をいくらか予防できる可能性がある
ことが、英キングス・カレッジ・ロンドンのKatie M. Williams氏らの研究で
示唆された。

同氏らは、太陽の紫外線B波(UVB)が近視の軽減に役割を果たす可能性が
あると考えている。


近視の原因として遺伝的要因が関与することは知られているが、患者に占める
割合はわずかであり、環境の何かが近視増加の誘因だと思われるが、それが
何かはまだ明らかにされていない。

「近年では、東アジアでは80~90%、欧米では40~50%の小児に近視が
みられる」と同氏は話す。


研究では、65歳以上の欧州人で、近視の371人と近視でない2,797人について
検討し、14~29歳の頃の日光曝露、特にUVB曝露の量についても推定した。

その結果、学歴が高いほど近視が多く、推定されるUVB曝露量が多いほど
近視が少なかった。

なお、UVBはビタミンDを産生させる作用をもつが、ビタミンDと近視には
関連は認められなかった。

別の研究者は、いわゆる「可視光線」への曝露が要因である可能性があると
指摘している。


Williams氏らは、「屋外での日光曝露の時間に直接関係する、生涯の年間
UVB曝露量が、近視のオッズ低減と関連することがわかった。特に、
14~29歳でのUVB曝露量は、成人の近視リスク低減に最も大きく関連して
いた」と述べている。


ただし、今回の研究は因果関係を証明するようデザインされておらず、
関連性を示したに過ぎない。


研究は、「JAMA Ophthalmology」12月1日号に掲載された。



http://www.healthdayjapan.com/




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