ビール腹にビール関係なし 卵とコレステロールも同様

[ビール腹にビール関係なし 卵とコレステロールも同様]

(NEWSポストセブン  2016年11月9日)


<中高年の肥満は「ビール腹」と形容されるが>
健康と食にまつわるこれまでの「常識」が次々覆りつつある。

中高年の肥満が「ビール腹」と形容されるように、“ぽっこりと腹が出るのは
ビールのせい”という印象を抱いている人は多い。

だが、2011年に滋賀医科大の上島弘嗣・特任教授らが調査した結果、ビール
腹は、ビールの摂取量とは無関係であることが明らかにされた。

40~70歳代の男性約1000人の飲酒量や腹囲などを調べたところ、
アルコールの総摂取量のうち、ビールが30%を超える「ビール党」の腹囲が
平均85.3センチだったのに対し、日本酒など他の酒を主に飲んだり、
飲酒しなかったりする「非ビール党」は85.5センチで、逆に0.2センチ
大きかった。


「卵はコレステロールを多く含んでいるので、食べると血中コレステロール
値が上がる」という説も否定されている。

ハーバード大学で食と健康に関する研究をしていた米国ボストン在住の
内科医師・大西睦子氏はこう指摘する。

「米コネチカット大学栄養科学科の研究では、卵のようなコレステロールを
多く含む食品を摂取しても70%の人は血中コレステロール値が変化しないか
微増のみでした。体質的に感受性が高い人を除けば、血中コレステロールに
悪影響を及ぼすことはありません。さらに東フィンランド大学の研究では、
卵の摂取により2型糖尿病のリスクが下がり、血糖値が下がると発表されて
います」


(週刊ポスト 2016年11月11日号)


http://news.livedoor.com/article/detail/12257279/




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