歯のクリーニングで肺もきれいに保てる

[歯のクリーニングで肺もきれいに保てる] (HealthDay News  2016年10月27日) 定期的な歯科検診は明るい笑顔を保つだけでなく、肺の健康も保つ可能性が あるという。 米バージニア・コモンウェルス大学感染症部門内科助教授のMichelle Doll氏 らの新たな研究で、定期的な歯のクリーニングにより肺感染症を引き起こす 細菌量が減少し、肺炎リスクが低下する可能性があることが示唆された。 米国では毎年100万人近くが肺炎を発症し、5万人が肺炎で死亡する。 誰でも肺炎にかかる可能性はあるが、高齢者、他の肺疾患がある患者、AIDS などの疾患をもつ患者ではさらに多くみられる。 本研究では、2万6,000人超の記録をレビューした。 その結果、歯科医を全く受診していない人は、年2回の歯科検診を受けている 人に比べて細菌性肺炎になる可能性が86%高かった。 この研究結果は、米国感染症学会(IDSA)、米国病院疫学学会(SHEA)、 HIV医学協会(HIVMA)、小児感染症学会(PIDS)の年次集会である IDWeek 2016で10月27日発表された。 なお、学会発表された知見は、査読を受けて専門誌に掲載されるまでは 予備的なものとみなされる。 Doll氏は、「口腔衛生と肺炎との関係は十分に裏づけられており、歯科受診は 良好な口腔衛生を維持するために重要だ。口腔内の細菌をゼロにすることは 不可能だが、きちんとケアすれば細菌の量を制限できる。われわれの研究は、 口腔衛生が全身の健康に関係することを示すさらなるエビデンスであり、 歯科のケアをルーチンの予防医療に組み込むことの重要性を示唆している」と 述べている。
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