災害時のエコノミークラス症候群8割が女性…トイレ敬遠で水分不足

[熊本地震:エコノミークラス症候群8割が女性…家族の世話、トイレ敬遠で
                   水分不足「負担軽減を」と専門家]

(産経新聞  2016年4月27日)


熊本地震の避難者に罹患が相次ぐエコノミークラス症候群の重症患者の
約8割を女性が占めていることが26日、熊本県への取材で分かった。

不衛生なトイレを敬遠し水分補給が不足することや、家族の世話を一身に
負うなど「我慢」する時間が増えることが原因とみられ、専門家は女性への
支援を呼びかけている。

県によると、25日の時点で県内の主要医療機関で入院が必要と診断された
同症候群の重症患者は37人で、うち女性は29人(78%)。
年齢別では65歳未満が14人、65歳以上が23人。


平成16年の新潟県中越地震や平成23年の東日本大震災でも避難所で診察した
新潟大講師の榛沢和彦医師(血管外科)は「女性患者や65歳未満の割合が
平常時よりも高い」と指摘。

榛沢氏によると、一般的に女性はホルモンの関係で同症候群を発症
しやすいが、通常は男性の1.5倍程度。
重症患者の8割を女性が占める状況は「災害時に女性のリスクが高まることを
示している」と分析する。

原因として、同症候群の引き金となる疲労やストレスの蓄積につながる女性
特有の苦労が、避難所暮らしにはあるという。
女性は仮設トイレの利用を避けようと水分補給を控え、水分不足に
なりがちだ。
また、40~50代の女性は高齢者や子供の世話を一身に引き受けている
ケースが少なくない。


熊本県は予防策として、妊婦や、車中泊が2泊以上続くハイリスクな避難者に
対し検査や、足を締め付けて血行をよくするストッキングの配布などの対策を
講じているほか、適度な運動や水分補給が重要だとしている。

榛沢氏は特に女性について「高齢者や子供の世話をボランティアが手伝う
など、負担を軽減するケアが必要」と訴えている。




http://news.livedoor.com/article/detail/11460894/





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