双子なのに似ていない…DNA鑑定で父親が違うと判明(ベトナム)

[双子なのに似ていない…DNA鑑定で父親が違うと判明(ベトナム)]

(TechinsightJapan  2016年3月9日)

一卵性双生児は1つの卵子に1つの精子が受精し、その受精卵が2つに
分かれるのでDNAや性別も一緒になる。
一方で二卵性双生児は2つの受精卵がそれぞれに成長するため、2人の
そっくり度は兄弟・姉妹と同じくらいであることが多いという。

しかし双子があまりにも似ていなかったために…。

『vietnamnews.vn』が伝えたところによると、ベトナム・ホアビン省で
産まれた二卵性双生児は同性であるものの、1人は髪の毛が多く癖毛で
あるのに対し、もう1人の髪の毛は薄くてストレート。

両親は、双子であるのにあまり似たところがないと疑問を抱き、病院側に
赤ちゃん取り違えミスがあったのではないかと早くから疑っていたという。

しかし双子が2歳になり違いがさらに際立ってくるようになると、夫婦に
対する親戚からのプレッシャーも強くなり、ついにDNA鑑定を行う決意を
した。
その結果は「母親は一緒だが父親が違う」という衝撃的なものであった。

「ベトナム遺伝協会」の責任者であるLe Dinh Luongさんによると、「非常に
珍しいケースですが、排卵期間内に女性が複数の男性と性交渉を行い、2つの
卵子がそれぞれに違った精子と受精することで、父親が違う双子が誕生する
可能性はあります」と語っている。

これまでポーランド、スペイン、インド、アメリカなどで10例ほどが報告
されており、ベトナムではこれが初のケースであるという。

自然妊娠で父親が違う双子が誕生した場合、女性の浮気が疑われるなど
家庭内の問題に発展する場合も多いようだが、体外受精での妊娠の場合は
父親の精子に別の誰かの精子が紛れ込んでしまうといったこともあるようだ。

このベトナムの夫婦に関して言えば、ひと悶着あったのは間違いないだろう。

(TechinsightJapan編集部 A.C.)

http://japan.techinsight.jp/2016/03/post-240815.html

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