食後に歩くと脇腹が痛む原因

[食後に歩くと、どうして横っ腹が痛くなるの? その不思議なメカニズムとは!] (Doctors Me/ドクターズミー  2015年7月30日) 食後に歩くと、横っ腹が痛くなる……。 誰もが一度は経験したことがあるのではないでしょうか。 痛いのは決まって左脇腹で、走るともっと痛くなるけれど、何もしなくても 勝手に治る……。 今回はこの謎めいた症状のメカニズムについて、医師に解説してもらい ましょう。 < 痛みを感じる原因は?> 痛くなる原因、それは脾臓が収縮するためです。 「脾臓」という臓器は、身体の左側、胃のちょうど裏辺りにあります。 身体のばい菌をやっつけたり、古くなった血液を壊したりする役割が あります。 たくさんの血液が流れ込んでいるため、身体の中の血液の量を調節するのにも 重要です。 食事をした後は、消化吸収のため、たくさんの血液が腸に流れ込みます。 しかしこの状態で走ったり運動をしたりすると、全身の筋肉により多くの 血液量が必要になるため、脾臓を収縮することで、筋肉に回る血液量を保つ 働きが起こります。 これが、痛みの原因です。 < 「脇腹が痛い」と頭が勘違いしている!?> しかし、胃や腸が収縮しても痛みを感じないのと同じように、実は脾臓が 収縮してもそれ自体が痛くなるわけではありません。 それは脾臓の収縮を頭が勘違いして、脇腹の痛みと認識しているのです。 これを「関連痛」といいます。 例えば心筋梗塞になった際に、心臓以外にも肩や顎が痛いと訴える患者さんが いますが、 これも関連痛の一つです。 <医師からのアドバイス> この痛みが身体にとってよいか悪いかといえば、あまりよくないですよね。 食事で摂取したものを適切に消化吸収するためには、腸管に十分な血液を 流してあげることが必要です。 その際に無理をすると、消化不良や下痢などの原因になります。 食後はゆっくり過ごすこと、そして痛みを感じたら運動をやめること。 この2つを意識することがとても大切ですよ。 http://news.livedoor.com/article/detail/10414370/
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