トランスジェンダーの若者のほぼ3分の2が過去に自傷の経験あり

[トランスジェンダーの若者のほぼ3分の2が過去に自傷の経験あり]

(Medエッジ  2015年5月19日)


<家族と学校の協力が健康を守る>
トランスジェンダーの若者のほぼ3分の2は過去に自傷の経験があるという
報告が海外から出ている。

問題は多く、救済策を充実するよう提案されている。
日本に照らしてどう見ると良いか。

カナダのブリティッシュ・コロンビア大学の研究グループが報告、同大学が
2015年5月6日に紹介している。



<923人の若者に質問>
研究グループによると、カナダのトランスジェンダーの若者は肉体面、
精神的な健康問題に直面しているという。

実態を調べるために、14~25歳の923人を対象として、家庭、学校生活、
肉体的および精神的健康、治療へのアクセス、性同一性について質問した。



<3分の1が自殺も試みる>
多くのトランスジェンダーの若者が過去に、差別、嫌がらせ、インター
ネットを利用したサイバーいじめを経験している。
例えば、調査した若者の3分の2が性同一性障害のために差別を受けたことを
回答していた。

多くのトランスジェンダーの若者がまた精神的な健康問題も経験。
ほぼ3分の2が1年以内に自傷行為に及んだと報告。
3人に1人強が自殺を図ったこともあった。

健康治療にも問題があった。
トランスジェンダーの若者を見ている家庭医のうち、トランスジェンダー
特有の健康問題に向き合おうとしているのは15%程度にとどまった。



<社会が救える>
研究グループは、家族の中の協力があれば、若者たちは自傷行為の可能性は
4分の1に減らせると指摘。

学校につながっていると感じられれば、若者は2倍の可能性で良好な精神的な
健康を保ったはずと説明している。

研究グループは、トランスジェンダーの若者の健康を改善する対策が必要と
強調する。
家族の支援により子どもをより理解しやすくすること、学校での対策や治療の
体制も重要と見る。
性別の問題を解決するサービスも意味をなすという。


米国でもトランスジェンダーを専門に診察できるクリニックが必要だと報告
されている。
医師の訓練を求める見方も出ている。


日本でも問題は起きていて不思議はなく、注目されてきそうだ。




http://www.mededge.jp/b/heal/13211





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