松本ハウス 統合失調症(4)お笑いコンテストで「障害者出していいのか」

[一病息災 お笑いコンビ 松本ハウス 統合失調症(4)
             お笑いコンテストで「障害者出していいのか」]

(読売新聞  2015年5月14日)


コンビ1年目からファンも増えていった。

だが、加賀谷の力いっぱいの演技が、偏見に満ちた指摘を受けるように
なった。
テレビ局のオーディションでは、ディレクターから「面白いけど、もう少し
抑えてもらえないかな。電話かかってきちゃうから」と言われた。

加賀谷は病気のことをオープンにしていた。
「芸人の職業は、初めて見つけた自分の居場所と思っていました」

だが、お笑いコンテストでは審査委員から「障害者を舞台に上げていいのか」
と言われた。
怒りで興奮する加賀谷を抑える松本も、体を震わせて怒りをこらえていた。
加賀谷はこの夜、泣き続けた。

2人は次々と人気番組に出演した。
CMやイベントの仕事なども入り、忙しさが増していった。

だが、加賀谷は休みのない日が続くと、体調を崩すようになった。

さらに悪いことに、薬を飲むことに劣等感をもっていたから、自分の判断で
薬を減らしていた。
「薬に頼らなくても大丈夫、と過信していたのです」


今度は早く体調を戻そうと、薬を多めに飲むようになった。保ってきた心身の
バランスが崩れた。

医師に不調を打ち明けると、強い薬が追加された。

だが、勝手に薬の量を決めることはやめなかったので、いっそう不安定に
なっていった。




https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20150514-OYTEW54937/




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