松本ハウス 統合失調症(1)中学生で幻聴、自己臭恐怖症に

[一病息災 お笑いコンビ 松本ハウス 統合失調症(1)
                    中学生で幻聴、自己臭恐怖症に]

(読売新聞  2015年4月23日)


人気の若手お笑いコンビが15年前に突然、消えた。
一人が統合失調症で芸人を廃業。
入院と自宅療養、社会復帰を目指してのバイト生活などの日々が続いた。

一方、年長の相方はコンビの仕事を失っても、遠くから見守りながら待ち
続けた。

10年後、ついに二人はコンビを復活させた。



ハウス加賀谷は東京育ちの一人っ子で、いつもニコニコしていた。
親の勧めで中学受験を目指し、小学3年から塾通いをした。
本当は友だちと遊びたかった。

2年後、異変が起きた。
塾のノートを真っ黒にした。
なぜかページがめくれなくなり、余白に文字を書いていくが、余白が
なくなると、また文字の上に書いていたからだ。

「僕が発した最初のSOSのサインでした」
親に初めて反抗し、塾も受験もやめた。


中学2年の夏、自分のことを同級生が「臭い」と言っている声が聞こえた。
統合失調症の症状だった幻聴により、「自己臭恐怖症」になった。
「当時は幻聴という認識はなく、すべて真実の声と受け止めてしまい
ました」
自分の臭いがみんなに迷惑をかけていると思い、性格は暗くなった。

睡眠障害にもなり、眠れない夜は家を出て、駅前の交番をじっと見ていた。
「僕を追い詰めている社会から、おまわりさんが助けてくれると思って
いました」




https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20150423-OYTEW54907/





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