糖尿病でも卵を1日2個食べていい

[糖尿病でも卵を1日2個食べていい、
              心臓や血管の病気にとって有害にはならない]

(Medエッジ  2015年3月1日)


<食べるか食べないかで、3カ月の検証結果>
たとえ糖尿病であっても、卵は1日2個食べてもいいようだ。
悪影響はないと分かった。

オーストラリアのシドニー大学を中心とした研究グループは、栄養学の
国際誌であるアメリカン・ジャーナル・オブ・クリニカル・ニュートリション
誌で2015年2月11日に報告した。



<140人を2つのグループに分ける>
2型糖尿病になると卵を食べても大丈夫という意見が最近はよく目にする
ようになっている。
とはいえコレステロールを多く含むので、本当に大丈夫かという見方も根強く
あるようだ。

卵は栄養に富み、値段も安く、満腹感も得られやすい便利な食品。
うまく取り入れられればうれしいものだ。


研究グループは糖尿病の前段階にある、または2型糖尿病で、過体重もしくは
肥満の140人を対象として、2つのグループにランダムに分けて影響を検証
している。
一方のグループは、1日2個の卵を6日間食べてもらう。
もう一方のグループは卵を週に2個未満だけに制限する。

血液検査での善玉のHDLコレステロールのほか、脂質にどう影響するかを
調べた。



<差はなし>
その結果、試験開始から3カ月時点のHDLコレステロールは差がなかった。

総コレステロール、悪玉のLDLコレステロール、トリグリセリド、血糖値に
ついても同様だった。

両群のタンパク質摂取量は同程度だったが、卵を多く食べたグループの方が
食後の満足感が大きかった。


研究グループは2型糖尿病の食事管理の一部として、安心して使用可能だと
考えられる。
前向きに卵を取り入れるとよいと言えるようだ。



http://www.mededge.jp/a/hcgo/9554




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