卵は1日1個は間違いだった 1日3個は卵を食べるべき理由

[長寿の秘訣は1日3個の卵…コレステロールは身体に悪くない!?]

(DMMニュース  2015年2月22日)


イタリア在住の115歳の女性エマ・モラノさんが長寿の秘訣として、
〈「生卵」と「独身でいること」だと米ニューヨーク・タイムズ紙に
明かした〉のだそうだ。

モラノさんは医者の勧めもあり、1日3個の卵を欠かさず、生涯では
約10万個も卵を食べた計算になるという。

1日3個の卵?
卵は1日1個以上食べると、コレステロールが溜まって体に悪いんじゃ
なかったか?


『卵を食べれば全部よくなる』(マガジンハウス)の著者、佐藤智春さんに
よるとコレステロールが悪いという話自体が怪しいものなのだそう。


「コレステロール値が高くなると動脈硬化が起きると言われています。
ですが、その根拠となる実験は、ウサギにコレステロールを与えたら
動脈硬化を起こしたという、1913年にロシアで行われたものです。
動脈硬化は心筋梗塞を引き起こす原因であり、それ自体は体に悪い。
でも実験に使ったのはウサギなんです。ウサギがコレステロールが含まれる
脂質の多い肉や卵を食べますか?」

草食動物のウサギはコレステロールをほとんど摂らないため、コレステ
ロールが蓄積しやすい。
そんなウサギに無理やりコレステロールを食べさせたら、動脈硬化になって
当たり前。

つまり根拠となる実験が、雑食性の人間には到底あてはまらないものだったの
だ。


「1日に必要なコレステロールのうち、3分の2は肝臓で合成されます。
食べ物から摂る量は3分の1。コレステロールを摂っても、肝臓での合成量を
調整することで血中のコレステロール量は一定範囲に収まります。たしかに
コレステロールは動脈硬化を引き起こしますが、あくまでバランスの問題で
あり、卵を悪者扱いする根拠にはなりません」

むしろ最近ではコレステロールの不足が情動に関係する脳内物質セロトニンの
不足につながり、うつ病やアルツハイマーの原因なることがわかっていると
いう。

もちろん、体が調整できる範囲を超えてコレステロールを摂れば、当然
動脈硬化につながる。
しかし常識的な範囲なら卵を1日1個に制限する必要はない。

「卵は完全食品と言われます。ビタミンCと食物繊維以外で体が必要とする
栄養素は、微量元素からアミノ酸までほとんどすべて備えています。肉を
食べると余分な脂質も摂ってしまいますし、ビタミンやミネラルは多くない。
卵を食べれば、栄養バランスの心配はありません」

佐藤さんが勧める量は1日3個。
「日本人はタンパク質が不足していて、豆腐などで植物性タンパク質を摂って
いるものの、一日平均20グラム前後不足しています。卵1個で7グラムの
タンパク質がとれますから、3個がオススメなんです」

黒柳徹子や故・森光子など高齢でも一線にいる女性タレントには卵愛好者が
多いそうだ。

「元気に長生きしたければ、卵を食べることです。115歳のイタリア女性も
卵を食べていたからこそ、元気なんだと思いますよ」

自然放し飼いの卵や有精卵など高い卵も売られているが、含まれる栄養素に
大きな違いはない。
「高い卵も安い卵も栄養に違いはありません。日本は品質管理が徹底している
ので、どんな卵も生で食べられますし、栄養素を100%とるには生が一番
いいんですよ」

1日1個はまちがいで、目標は1日3個。
他の食べ物を卵に置き換えれば、もっと食べてもOK。

ロッキーも生卵を飲んで体を作ったし、若々しくタフな体を作るには卵が
ベストということだ。


(取材・文/川口友万)


http://news.livedoor.com/article/detail/9812334/




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