スティーブ・ジョブズが貫いた果物菜食主義

[スティーブ・ジョブズが貫いた果物菜食主義は、創造力を高めるか?]

(IRORIO  2014年10月10日)


アップルの創業者で、現代社会に多大な影響を及ぼした世界的イノベーター、
Steve Jobs氏。
彼は大学時代から絶対菜食主義を貫き、リンゴやニンジンなど果物や非加熱の
野菜以外、口にしなかったとされている。

またJobs氏はしばしば、果物を多く取り込む食生活が創造性を刺激し、
彼自身の成功の礎になったと主張していた。



<果物に含まれるチロシンを調査>
果物にはチロシンという、アドレナリンやメラニンを形成するアミノ酸が
多く含まれている。

Leiden Universityの研究者は、チロシンが本当に創造力を高めるのかを
調査した。



<チロシンを摂取しテストを実施>
調査は2回に分け、32人の被験者に対し行われた。
1回目の実験では、被験者はチロシンが豊富に含まれたオレンジジュースを
飲み、創造的な思考力を必要とするパズルテストを受けた。

2回目の実験では、対照薬(偽薬)を含んだ同じジュースを飲み、もう1つの
テストを受けた。

その結果、チロシンを含んだジュースを飲んだ実験の方が、良い成績と
なった。



<Jobs氏の正当性が認められる>
研究者はチロシンを多く含んだ食べ物は、創造性を促進すると同時に、
より鋭い思考力を育むことに役立つ、と結論付けた。
つまり、Jobs氏の発言の正当性が認められた。



<果物のみの食生活に警鐘>
しかし、果物や野菜しか食べないというJobs氏の徹底した食習慣は、
長い期間をかけて彼の身体に影響を及ぼしたのかもしれない、という見方も
ある。

栄養士のElisa Zied氏は、NBC Newsの中で次のように語った。
「リンゴやニンジンは確かに健康的で、炭水化物も供給してくれる。しかし
身体の組織を維持するアミノ酸を含んだタンパク質は、ごくわずかしかない。
重要なことは、毎日タンパク質を含んだ食べ物をしっかり摂取すること」


映画「Steve Jobs」で主役を演じたAshton Kutcherも、役作りのため
1カ月間、果物だけで生活することを決意した。
しかし撮影前に、強烈な痛みを覚え、病院に搬送された。
彼の膵臓を調べたところ、完全に異常をきたしていたという。


ちなみにJobs氏の死亡原因は、膵臓ガンだった。




http://irorio.jp/daikohkai/20141010/167747/





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