日本橋芳町

[日本橋芳町]

(Wikipedia)


芳町(よしちょう)は、東京都中央区の旧町名。
現在の日本橋人形町周辺。


芳町を含む現在の日本橋人形町周辺はかつて「元吉原」と呼ばれる遊里
(遊廓)が設置され繁栄を極めていた。

しかし、江戸市域の拡大により、吉原が浅草に移転した。

代わって中村座をはじめ歌舞伎の芝居小屋が立ち並ぶようになった。

それに随時して陰間(かげま)茶屋が生まれ、若衆と呼ばれる10代から
20代初頭の少年が接客した。
それが、後の芳町花街の始まりであった。


天保12年(1841年)、中村座の焼失で、芝居小屋群は浅草の猿若町に移転
した。

その後の天保の改革で、江戸市中の岡場所(非公認の花街、遊廓)が取り
潰され、深川から逃れてきた芸妓が移り住み、芳町は芸妓の花街となった。

幕末から明治、大正、昭和にかけて繁栄を極め、日本で最初の女優となった
川上貞奴や芸妓から歌手に転向した勝太郎ら名妓を輩出した。


大正期には、「白首」と呼ばれる私娼が登場し、蛎殻町周辺で客を取り
風紀を乱していた。


第2次世界大戦による営業停止、東京大空襲の被害を乗り越え。花街は
1949年、芸妓278名、置屋177軒、料亭、待合あわせて121軒で復興された。


しかし、高度経済成長期後は衰退し、1977年の町名改正で町名としての
芳町が消滅した。

芸妓、料亭は減少し、2010年現在、料亭は『濱田家』ただ1軒となり、
芸妓16名となった。
久松をはじめ少数の芸妓が花街の伝統を守り伝える努力をしている。




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