ヴィーガン(純粋菜食者/完全菜食主義者)

[ヴィーガン(純粋菜食者/完全菜食主義者)]

(Wikipedia)


倫理的、環境的な理由で 乳製品、蜂蜜等も含む動物性の食品を一切摂らず、
革、ウール製品、そして娯楽等食用以外の動物の使用も排除する哲学、人々。

ヴィーガン食は、食物繊維、マグネシウム、葉酸、ビタミンC、ビタミンE、
鉄分、フィトケミカルの含有量が高く、カロリー、飽和脂肪、コレステ
ロール、長鎖オメガ3脂肪酸、ビタミンD、カルシウム、亜鉛、ビタミン
B12が低い傾向がある。

植物性の食物にはビタミンB12がほとんど含まれていないため、ヴィーガンは
ビタミンB12が強化された食品を摂取するか、日々サプリメントを取る必要が
あるというのが、研究者たちの一致した意見である。


ヴィーガンは、心不全、大腸癌、高コレステロール血症、高血圧、前立腺癌、
脳梗塞になりにくいとされ、きちんとバランスが取れていれば、健康によく
必要な栄養素をとることができるとされている。

医療関係者でつくるNPO団体「責任ある医療のための医師の会」(PCRM)は
1991年より果物・豆類(大豆、えんどう豆、レンズマメ、ラッカセイ等)、
穀物、野菜からなる新4代食品群を取り入れた非コレステロール・低脂肪
菜食の推奨を続けてきた。

PCRMは1人当たり1日に3つ以上の果物(かんきつ類やメロン、イチゴなど
ビタミンCの豊富な食べ物は1日1つ以上)と、たんぱく質を豊富に含む豆類
2つ以上(豆乳・豆腐・テンペなどの加工品でもよい)、5つ以上の全粒穀物
(トウモロコシ、大麦、米など。パンやトルティーヤといった加工品でも
よい)、4つ以上の緑黄色野菜(ブロッコリなど)を摂取することが望ましい
としている。

アメリカ栄養士協会は、充分考慮されたヴィーガンの食事は「妊娠期や
授乳期を含む、ライフサイクルの全ての段階において適切」としているが、
ヴィーガンの母親に対しては、鉄分、ビタミンD、ビタミンB12の摂取を補う
ことを推奨している。


ヴィーガン協会は、子供の免疫力を高め、アレルギーのリスクを減少させる
ため、ヴィーガンの母親に母乳育児を奨めているが、授乳中の母親のビタミン
B12欠乏症は、子供にも欠乏症や神経障害をもたらすとされている。

必須脂肪酸のω-3脂肪酸、α-リノレン酸およびそれらの誘導体についても、
これらの脂肪酸から変換されるドコサヘキサエン酸(DHA)が視神経や中枢
神経系の発達に必須であるが、ほとんどのヴィーガン食では含有量が非常に
低いため、妊娠・授乳中のヴィーガンの母親は摂取を補う必要があるとする
研究がある。


母親がヴィーガンであると、子供の出生時体重が軽くなる傾向がある。


また、ヴィーガンの母親から双子が生まれる確率は動物性食品を食べている
人の5分の1であるとされるが、これを報告した論文では、ヴィーガンでない
人たちが酪農製品を摂取することが、特に乳牛に成長ホルモンを与えている
地域において双子妊娠の確率を増加させていると結論付けている。


親に不適切なヴィーガン食を与えられた乳幼児が極度の栄養失調に陥り、
脊柱奇形や骨折が発生したり、あるいは死に至った事例が何件か報道されて
いる。






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