池田菊苗

[池田菊苗]

(Wikipedia)


池田菊苗(1864年〜1936年)は、戦前日本の化学者。
東京帝国大学理学部化学科教授。

「日本の十大発明」のひとつといわれるうま味成分、L-グルタミン酸
ナトリウムの発見者として知られる。


現在、世界中で広く普及しているうま味調味料の発見者で、その成分は
L-グルタミン酸ナトリウムであることを解明した。

幼少期より昆布のだしに関心を持ち、湯豆腐のだし汁昆布の研究に着手。

1907年に約38 kgの昆布から煮汁をとり、うま味の素であるL-グルタミン酸
ナトリウム約30 gを得ることに成功。

1908年には「グルタミン酸を主要成分とせる調味料製造法」に関する特許を
出願し、特許登録された。

池田から事業経営を任された鈴木三郎助により、「味の素」という商品名を
付けられ、製造販売。
その後、味の素株式会社へと発展した。



<うま味>
甘味、酸味、塩味、苦味に次ぐ第5の味とされる「うま味」の存在に関しては
長く学界で議論されてきたが、その後、舌の味蕾に存在する感覚細胞に
グルタミン酸受容体が発見されたことから味覚のひとつとして認められる
ようになり、日本語の「UMAMI」のままで世界に通用するようになった。

その後さらに、消化器官にも受容体があることが明らかにされ、胃にうま味が
入ると、消化を促進する効果があるとする生理学的学説が示されている。





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