白人男児は色覚異常に最もなりやすい

[白人男児は色覚異常に最もなりやすい]

(HealthDay News  2014年4月3日)


色覚異常になる可能性が最も高いのは白人男児で、最も低いのはアフリカ系
アメリカ人男児――こんな研究結果が米南カリフォルニア大学(USC)医学部
眼科学部長/USC眼科研究所所長のRohit Varma氏らによって報告された。

女児はさほど色覚異常になりにくいことも確認された。

最も一般的な色覚異常には、赤色と緑色を区別しにくい遺伝子変異が関与して
いる。


Varma氏らがカリフォルニア州の3~6歳の就学前児童 4,177人を調べた
ところ、白人男児の5.6%、アジア系男児の3.1%、ヒスパニック系男児の
2.6%、アフリカ系男児の1.4%に色覚異常が認められた。

女児は人種や民族集団の間で大きな差は見られず、色覚異常が認められたのは
0~0.5%だった。

Varma 氏らによれば、色覚異常のスクリーニングは4歳で開始できると
いう。

色覚異常の小児は色分けした材料の特徴をとらえる試験や課題をうまくこなせ
ないことが多いため、低年齢でこの疾患の検査を行うことが重要だ。

色覚異常の小児には色を正確に見る能力を必要としない異なるタイプの授業
計画が必要になる。

Varma 氏は、「色覚異常の子どもは世界の見え方が少し異なる。利発で
ない、あるいは頭がよくないというレッテルを張られることはその小児に
とって大きな不名誉であり、親や家族をひどく不安にするため、早期に対処
する必要がある」としている。


研究論文は「Ophthalmology」オンライン版に4月3日掲載された。


http://www.healthdayjapan.com/




No tags for this post.
カテゴリー: い遺伝, が眼科, せ生理学 パーマリンク