サマータイム開始直後の月曜は心臓発作が急増、米研究

[サマータイム開始直後の月曜は心臓発作が急増、米研究]

(AFP=時事  2014年 3月30日)

【AFP=時事】
サマータイム(夏時間)開始のため時計の針を1時間進めると、直後の月曜に
心臓発作が急増するとの研究論文が29日、米国心臓病学会で発表された。

一方、サマータイムが終了して、人々が1時間余分に眠った後の火曜の発作は
減少するという。



<米成人の30パーセントは睡眠不足>
論文によると、サマータイム開始・終了直後の1週間における心臓発作の
発生件数に他の週との違いは見られず、件数の変化の傾向は数日も続かない
ことを示している。

しかし、論文の主著者で米コロラド大学デンバー校研究員のAmneet Sandhu
氏(心臓病学)は、救急救命室に運び込まれる患者の急増が予測できれば、
医師の事前の準備に役立つと語る。

「私たち人間の体は、睡眠時間がたった1時間少ないだけで非常に敏感に
反応する可能性がある。つまり、急に時間が変更された直後は、すでに
心臓病にかかりやすくなっている人たちのリスクがさらに高まる可能性が
あるということだ」

論文は、米ミシガン州の複数の病院のデータベースを基にしている。

サマータイム開始直後の月曜の心臓発作の発生件数は、他の月曜よりも
8件多く25%の上昇がみられたが、サマータイムが終了して標準時に戻った
後の火曜には21%の減少がみられた。

これまでの研究で、月曜はもともと心臓発作が最も起こりやすい曜日という
ことが分かっている。

しかし、研究チームが4年間の継続した病院データを調査したところ、
心臓発作の発生件数は、サマータイム開始前の月曜では平均93件だったのに
対し、開始直後の月曜では125件で、34%の増加が見られた。


Sandhu氏は、今後の研究で、このミシガン州の研究結果をサマータイムを
実施していないハワイ州とアリゾナ州の心臓発作の傾向と比較したいと述べて
いる。



http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140330-00000036-jij_afp-int




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