顎関節症で自殺考えた元日テレアナ「歯では死なないは錯覚」

[顎関節症で自殺考えた元日テレアナ「歯では死なないは錯覚」]

(NEWSポストセブン  2014年03月03日)(一部抜粋)


歯といえば、体の不調や病気と違い虫歯程度では放置しがちなパーツ。
ところが、この歯が命を左右することもある。

30代で顎関節症による不調に悩まされ「自殺を考えた」と明かすのは、
元日テレアナウンサーでタレントやアナウンサーなどの人材育成を行う
日テレ学院院長の石川牧子さん。

私もそうでしたけれど、みなさん、何か病気とは違って歯では死なないと
思っていますよね。
ところが、それは誤解と錯覚です。
私は歯が原因で自殺しようと思いましたから。
歯ひとつで精神的な不定愁訴がものすごく多く出てくることを経験しました。

私が顎関節症になったのは、アナウンサーになって10年目の頃です。
各局しのぎを削る激戦区のニュースを担当していた時で、ある日、原稿を読む
速度のコントロールが全くできなくなってしまいました。
読めば読むほど早口になってしまう。
これでは伝わらないと思いながらも制御できない。
自分でもイライラするし、そのうちに呼吸が苦しくなって番組に出られず
診療室へ。
次の日から出演しなくなったんです。
私の場合はそこから始まりましたね。

歯が原因なんて思いませんから内科、神経内科、東大の音声言語学研究施設
まであらゆるところへ行きましたが、「病気ではないでしょう」とか
「治りません」のひと言。
当時は30代で現役バリバリでしたから、本当に絶望しました。

とうとう精神科に行き、うつ病と診断されて抗うつ剤をのむことに・・・。

最終的に先輩の徳光(和夫)さんが紹介してくれた東洋医学の先生の
ところで、頸椎が全部ズレているということと、「歯医者に行きなさい」と
言われて、歯医者で初めて顎関節症と診断されました。
私は下の奥歯が1本足りず、隣の歯が倒れて低くなって高さの調整がうまく
いかない上に、しゃべる仕事なので負荷がかかってズレたのではと言われ
ました。

病名に辿り着くまでに1年以上、本当に苦しかったです。

例えばタクシーに乗っても、赤坂の「あ」も「か」も、一音一音が全身全霊を
傾けないとなかなか言えない。
ものすごく疲れて神経はクタクタになるし、すごく不安になって「こんなに
疲れるなら死にたい」とまで思うようになりました。


私がいちばん言いたいことは、歯が原因で不定愁訴が起こる怖さです。
まさか1本の歯が原因でしゃべれなくなるなんて全く予想もしてなかったです
から。


昔よりも女性が社会的にも責任ある仕事をすることが多くなり、
歯を食いしばって頑張ることが多くなったことも原因と感じています。
歯と社会現象と大きく関連があるように思いますね。

よく言われる、わかめも食べられない等はありませんでした。
が、あごがだるい、口を開けたり閉じたりがスムーズにできない、口を開ける
時にキーンとかガクッという音がしていました。


私はちょっとした歯の不調から体がガタガタになる感覚がものすごくわかる
ようになりましたから、怖くて歯を丹念にケアする生活に変わりました。
年齢を経てくると歯の大事さがわかりますよね。


日テレ学院に通う学生さんでも、八重歯がかわいいと思っている人はたくさん
いますね。
確かにかわいいけど、「アナウンサーの試験では、必ず試験官は口元を見る
からね」と言うと「えっ!」って顔をしますね。
あとひとつ、顎関節症を治すといいことは、女性はあごがシュッと引き締まる
んです。
マウスピースを着けて歯並びを調えると、肉づきが違ってくるのを実感しま
した。



http://news.livedoor.com/article/detail/8590248/




カテゴリー: が顎関節症, げ芸能人・有名人, は歯並び タグ: , パーマリンク