痛み強めるか止めるかは体内の分泌物で決まる 慢性疼痛

[痛み強めるか止めるかは体内の分泌物で決まる 慢性疼痛] (ZAKZAK  2013年09月25日)(今日のストレス 明日の病気) 雨が降ると古傷が痛む-という話はよく聞くが、ストレスがたまると古傷が 痛くなる人もいるらしい。 しかもこの手の「痛み」を持つ人は、意外に多いという。 人に話しても信じてもらえないから、黙っているだけなのかもしれない が・・・。 化学原料メーカーに勤務するTさん(36)は、10年前に交通事故に遭った。 バイクで走行中、突然、子供が飛び出してきたのだ。 とっさによけようとして転倒。 子供にけがはなかったが、バイクは大破。 Tさんは左肩を強打し、複雑骨折の重傷を負った。 その後の治療でケガはキレイに治ったが、うずくような痛みが残った。 いわゆる「慢性疼痛」だ。 普段は気にするほどの強い痛みでもないが、なぜか精神的に追い詰められると 痛みが増強する。 仕事が忙しい時、上司に叱られた時、勝負に出た馬券が非常に惜しい外れ方を した時、必ず左肩の痛みが強くなる。 いつ、いかなる時でも、痛み止めの薬が手放せない。 誰に話しても「気のせい」と信じてもらえない。 その悔しさで彼の左肩は一層、痛くなる。 「普段からある痛みが精神的なストレスで増強することは確かにあります」と 語るのは、星薬科大学の鈴木勉教授。 その理由をこう説明する。 「人間はストレスを感じると、副腎からステロイドホルモンやアドレナリンが 分泌されます。実はこれが痛みを助長するのです」 Tさんの証言は科学的に証明された。 鈴木教授はこうも言う。 「面白いことに、ストレスには痛みを強める作用とは反対に、痛みを押さえ 込む力もあるのです。例えば火事などの突発的な災害に遭遇した時には痛みを 感じにくくなりますが、これは強烈なストレスによって内因性オピオイド (脳内モルヒネ)が出ることで生じる現象。人間の体は、ストレスの種類に 応じて、痛みを強めるか、あるいは止めるかの判断をしているのです」 (鈴木教授) 知れば知るほど人間の体は面白いのだが、Tさんは面白がってもいられない。 今朝は左肩をさすりながら出社したところを見ると、奥さんとケンカして きたのでしょう。 周囲からはわかりやすくて便利なんだけどね・・・。 (長田昭二) http://www.zakzak.co.jp/health/doctor/news/20140319/dct1403191912113-n1.htmNo tags for this post.
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