線維筋痛症の痛みを運動で軽減

[線維筋痛症の痛みを運動で軽減]

(HealthDay News  2013年5月10日)


線維筋痛症に伴う疼痛は運動で悪化することはなく、長期にわたって軽度から
中等度の運動をすれば症状が軽減する可能性を示唆する研究論文が、
「Arthritis Care & Research」オンライン版に5月2日掲載された。

米ウェイク・フォレスト大学バプティスト・メディカルセンター(ノース
カロライナ州)内科准教授の Dennis Ang氏らの研究。


Ang氏は、「多くの線維筋痛症患者は1、2週間運動し、痛みがあると、
運動が疼痛を悪化させると思って運動をやめてしまう。今回の研究結果に
よって、患者の不安が軽減されることを期待している。運動を続けることで
全体的な健康が改善し、疼痛を悪化させることなく症状が軽減するという
ことを理解してもらえれば」と述べている。


Ang氏らは、170人に軽いジョギングや速歩きなど中等度の運動を1日
20分間、個別にやってもらった。
36週間の研究期間中、12週間ごとに被験者の症状と身体活動を質問票で評価
した。
その結果、中等度の運動を12週間以上行った被験者では、それより弱い運動を
行った被験者よりも症状が改善した。

Ang氏らは、現行の診療ガイドラインが推奨している長期の身体活動によって
線維筋痛症患者の疼痛が増大することはないという。



線維筋痛症や同様の症状は米国人成人の約10%にみられ、症状は広範な
筋骨格痛で、疲労、睡眠障害、記憶の障害を伴う。
専門家は、同疾患は中枢神経系の機能異常による疼痛処理障害であることを
示唆している。




http://www.healthdayjapan.com/





No tags for this post.
カテゴリー: な難病 パーマリンク