色の見え方には男女差があるらしいという研究結果

[色の見え方には男女差があるらしいという研究結果]

(ロケットニュース24  2012年9月21日)


愛するあの人は自分と同じ世界を見ているのだろうか――?

最近の研究によると、男性と女性とでは、色の見え方に違いがあるらしい。

具体的には、同じオレンジを見た時、男性は女性よりもそれを赤っぽく感じ、
また同じ芝生を見た時は、女性には青色寄りに、男性には黄色寄りの緑に
見えている可能性が高いという。

研究結果を発表したのは、ニューヨーク市立大学のイスラエル・エイブラモフ
教授ら。

正常な視力を持つ16歳以上の男女を対象に、色の識別や動体への反応などを
調査した。

すると、男性と女性では同じ色を見たとき若干見え方が違う可能性がある
こと、また女性の方が色の違いに敏感なことが判明した。

同教授はこう説明している。「同じ色相を知覚するのに男性の方がやや長い
可視光線の波長を必要とすることから、同じものを見ても女性よりも暖かい
色に見えていると考えられます。男女で目の構造は違わないため、目で見た
色の情報を脳が処理・解析する際に、男性ホルモンであるテストステロンが
大きく関わっている可能性があります」

「女性は男性よりも青、緑、黄色の識別能力が高く、緑色、黄緑色、青緑色
などの微妙な色の違いを男性よりも細かく見分けています。日常生活に影響
するような差ではありませんが、数あるカラーサンプルから微妙な違いで色を
選ぶのは、女性向きの作業と言えるでしょう」



一方で、男性が高い能力を発揮するものもある。
動いている物体をとらえる、動体視力だ。

男性は生まれつき視界皮質のニューロンが女性より25%多いとされ、速く動く
物体を認識するのが得意だという。

さらに狩猟時代、男性が遠くの獲物を、女性が近くの木の実などを見つける
役割をしていたことで、男性の目は動く物体、女性の目は微妙な色の差異を
見分けるよう特化したという説が有力である。

男性の方がシューティングゲームが上手いのもうなずける。

色や動く物体など、自分の見ている世界が他の人には少し違って見えている
かも知れないと思うと、非常に興味深い内容ではないだろうか。



http://rocketnews24.com/2012/09/21/249225/



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