[葉酸が高血圧予防に有効? 52%のリスク低下―米研究]
(あなたの健康百科 2012年6月12日)
葉酸は、妊娠中に摂取すると子供の先天性異常の予防効果があるとされて
いるが、一方で、大量に摂取した場合はがんや死亡リスクが上昇するとの
研究結果もある。
こうした中、葉酸の摂取量を増やすことが高血圧の予防につながる可能性が
あると,米ノースカロライナ大学のPengcheng Xun氏らが米医学誌
「American Journal of Clinical Nutrition」(2012; 95: 1023-1030)に
発表した。
<黒人よりも白人で高い効果>
葉酸の降圧作用は、これまでも実験的研究で示唆されていたが,ヒトでの
データは乏しい。
Xun氏らは,1985年に高血圧のない18~30歳の男女4,400人を登録。
2005年まで追跡し,登録時と1992年,2005年に調べた食事による葉酸摂取と
追跡中の高血圧発症との関係を検討した。
20年間の追跡で989人が高血圧を発症した。
葉酸摂取量によって5つに分けたうちの最も多いグループは、最も低い
グループと比べて高血圧の発症リスクが52%低かった。
この傾向は、黒人よりも白人で強かったという(リスク低下46%対67%)。
また,登録時と1992年,2000年に血清中の葉酸値を測定した1,445人でも,
この関連が確認された。
http://kenko100.jp/news/2012/06/12/01