［蚊は汚れた靴下のにおいが好き？マラリア対策で新戦法、タンザニア］
（AFPBB News 2011年７月14日）
発信地:モントリオール/カナダ
【７月14日 AFP】
マラリアやデング熱などの伝染病を媒介する蚊を、汚れた靴下の嫌なにおいを
使っておびき寄せ、全滅させるという斬新なアイデアに有効性があることが、
13日発表された実験結果で確認された。
実験を行ったのは、このアイデアを考案したタンザニアのイファカラ健康
研究所のフレドロス・オクム博士。
実験用のハウスを２棟作り、片方に被験者１人を寝かせ、もう片方に汚れた
靴下のにおい成分を放出し、蚊を放した。
すると、靴下のにおいのするハウスには、人間の寝ているハウスの４倍の蚊が
集まったという。
これを応用すれば、靴下のにおい成分で蚊を１か所におびき寄せ、殺虫剤を
まいて全滅させられることになる。
オクム博士は、このアイデアに基づいた罠をタンザニア各地の村に試験導入
する費用として、米慈善財団ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団とカナダの
NGO「グランド・チャレンジズ」から計77万5,000ドル（約6,100万円）の
助成を受けた。
罠は、蚊帳や防虫剤を補完するものとして戸外に設置され、有効性を測定
する。
http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2813043/7497153