セサミストリートで楽しくエイズ・マラリア予防、ナイジェリアの試み

[「セサミストリート」で楽しくエイズ・マラリア予防、
                         ナイジェリアの試み]

(AFPBB News  2011年5月23日)

発信地:ラゴス/ナイジェリア

【5月23日 AFP】
米国で人気の教育番組「セサミストリート」といえば、小学校就学前の
子どもたちが楽しみながら文字や数字を学べるプログラムだが、21日に放映を
開始したナイジェリア版は、アフリカならではの味付けが施されている。

番組タイトルが「セサミスクエア(セサミ広場)」に代わり、ビッグバードが
ナイジェリア訛りの英語を話すというだけではない。
ナイジェリアの主食ヤムイモが大好物の「ゾビ」や、母親をエイズで亡くし
自らもHIV陽性という5歳の少女「カミ」など、米国版にはないキャラクター
が登場する。

アフリカでまん延するHIV感染や、ナイジェリアで毎年30万人が命を落として
いるマラリアの問題を、子どもたちにわかりやすく伝え、予防に役立てようと
いう試みだ。

カミはいつも、エイズ撲滅を願う赤いリボンを身につけている。
性格は忍耐強く、陽気で思いやり深い。
こうしたキャラクター設定には、HIV感染者に対するステレオタイプな見方を
変えたいとの思いが込められている。

ゾビは、ニューヨークの名物タクシーのイエローキャブを所有している。
あるエピソードでは、「マラリアを防ぐんだ」と言い張って蚊帳で体を
ぐるぐる巻きにしてみせるゾビに、カミが「蚊帳は着るものではなく、
寝るときにその中に入るものだ」と使い方を教えてやる場面が出てくる。

「(子どもたちは)面白おかしく蚊帳の使い方を学べるうえに、なぜ蚊帳が
必要なのかについて考えることができる」と、ナイジェリア版の番組
プロデューサーは構成の意図を説明した。

「セサミスクエア」は30分番組で、週2回、国営ナイジェリア・テレビ公社
(NTA)で放映される。
今のところは、3シーズンの放映が決まっている。




http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2801751/7230950





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