水中毒とは

[水中毒]

(Wikipedia)


人間の腎臓が持つ最大の利尿速度は毎分16mlであるため、これを超える
速度で水分を摂取すると体内の水分過剰で細胞が膨化し、低ナトリウム血症を
引き起こす水中毒に陥る。



<原因>
水中毒は自閉症や統合失調症の患者に多いことが知られている。

2010年には、精神科病院における水中毒のための書籍も出版されている。
多飲症による水中毒は、抗精神病薬の副作用である。


水中毒には、抗精神病薬の副作用とバソプレッシンの持続的分泌が関係すると
いう説がある。
この説では、抗精神病薬の長期投与によって視床下部の口渇中枢および
バソプレッシン分泌細胞のドーパミン受容体感受性が亢進する。
このため口渇とバソプレッシン促進によって腎臓からの水分再吸収が
盛んになり血漿浸透圧が減少するが、ナトリウムの再吸収は行われないため
低ナトリウム血症を引き起こすとされる。


しかし抗精神薬の服用にかかわらず自閉症患者には高い確率で多飲が
見られる。

一般に精神科病院の入院患者の10~20%に多飲が見られ、3~4%が水中毒を
呈しているという。


下痢などで激しい脱水症状を起こした際にスポーツドリンクを大量に
与えると、特に乳幼児において、水中毒を惹起することがある。
これは病的脱水時の水補給には一般的なスポーツドリンクではナトリウム
濃度が低すぎることから、低ナトリウム血症になることが原因である。
病的な脱水時には経口補水液を用いるべきである。





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